近年、環境問題は益々深刻化してきており、人間の生活や生産活動、さらには人間社会の拡大により、自然環境は大きな環境負荷圧力を受けている。開発か、それとも保護かという意思決定の際には、人間の生活と環境保全とのバランスをとることが必要である。さらに、環境価値は自然が喪失した時点で大きく変化することもあるため、開発に際してこの点を十分に考慮する必要がある。本研究では、失いかけた環境を住民たちの手で修復してミチゲーションなされた場合における環境価値の変化を調査するために、柳川市を対象に仮想評価法(CVM)を用いて調査した。また、クロス集計表や数量化_(特)_類を用いて環境価値の因子分析を行い、ミチゲーションの有効性について検証を行った。