廃棄物学会誌
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海外のエコラベルと廃棄物問題
佐藤 博之
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1999 年 10 巻 3 号 p. 202-207

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抄録

エコラベル制度は, 独立した第三者機関が認定基準をクリアした商品にロゴマークの使用権を与える環境ラベリングである。1978年にドイツでブルーエンジェルができ, それが80年代終りから90年代初頭にかけて, 欧米や日本など先進工業各国に広がった。近年ではアジア, 南アメリカ, 東欧など世界中に制度が広がっており, 現在, 25前後のエコラベル制度が30力国以上で運用されている。
エコラベル制度はライフサイクル全体にわたる多様な環境負荷を考慮して認定基準を定めているが, 各国の基準を見ると廃棄物をリサイクルした再生品の普及に重点を置いた基準が少なくない。また, 機械製品については使用済み段階でリサイクルしやすい設計も重視されている。

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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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