廃棄物学会誌
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レスポンシブル・ケア活動の理念と現実
―山口県の化学産業での活動を事例として―
野見山 里恵外川 健一
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2002 年 13 巻 5 号 p. 288-295

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抄録
本稿では化学産業の行っている環境・健康・安全に配慮した自主的活動であるレスポンシブル・ケア活動 (RC活動) の概要を紹介し, その中でも「化学品安全」と「成果の公表・社会との対話活動」を特に注目すべきポイントとしてあげた。その上で山口県に立地している工場を中心とした聞き取り調査をもとに, RC活動が工場レベルでどのように捉えられているかを明らかにした。
「化学品安全」=プロダクトスチュワードシップでは, 「ゆりかご」から「墓場」がどの範囲を指すのかについての認識が統一されていないことを指摘した。「成果の公表・社会との対話活動」では「社会との対話」に着目し, RC活動を支えるカナダ化学品製造者協会の「新しい倫理」と対比しながら, 工場レベルでの社会とのリスク・コミュニケーションの現状とその背景を明らかにした。
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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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