廃棄物学会誌
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市町村から見た改正容器包装リサイクル法
庄司 元
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2006 年 17 巻 4 号 p. 182-189

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抄録

1年半余にわたる国の審議会を経てまとまった改正容器包装リサイクル法は, 現行容リ法の姿を大きく変えるものとはなっていない。最大の争点であったはずの拡大生産者責任 (EPR) に基づいた役割分担の見直しが見送られたことがその要因である。しかし, その議論の中で, 現行容リ法の問題点・課題はかなり明らかにされた。そうした中から, 事業者の自主的取組など新たにできた仕組みもあるが, 実際の運用に委ねられているものも多くある。いずれにせよ, そうした新しい仕組みや運用の中で, 新しい容リ法はどう変わるのか, また, どう変えていくべきかを考えてみた。この場合, 今までのように各主体が, その主体の枠の中で役割を果たしていくのではなく, 各主体が連携した協働の仕組みづくりをしていく方向が定められたことで, この改正容リ法に対し自治体はいかに対応すべきか, また, どこに留意すべきかなどについて私見をまとめた。

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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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