廃棄物学会誌
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病院焼却炉の連転状況報告
高月 紘酒井 伸一勝井 征三
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1996 年 7 巻 1 号 p. 51-57

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抄録

医療廃棄物の適正処理をめざし, 病院内に新型の医療廃棄物専用の焼却炉を設置し, 処理運転を開始してほぼ一年を経過した。ここで焼却炉設置に向けての事前調査, 焼却炉設計の基本的な考え方, 処理状況, 改善点などを整理し報告する。
(1) 医療廃棄物の発生原単位は, 2.0kg/日・床で, 平均低位発熱量は, 3, 841kcal/kgであった。
(2) 新型の竪型焼却炉の処理機能は, ほぼ満足できる結果であった。
(3) CO制御を行うことによって, 排ガス中のダイオキシン濃度を0.5ng/m3以下にすることができた。
(4) 焼却灰については鉛対策を検討する必要がある。
(5) 分別排出をはじめ, 病院内での環境教育をさらに促進することが望まれる。

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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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