抄録
既存のリサイクル・システムに数々の問題点が存在することは明らかである。本研究では, 問題点の指摘だけにとどまらず, 既存のリサイクル・システムを実質的に改善しようと試みた。
本研究では, アンケート調査を通じてリサイクル・システム改善のために必要な情報を明らかにし, その情報を適切な形で取り入れたハンドブックを作成配付した。
このアプローチによる改善効果の有無は, ハンドブック配付後のリサイクルにおいて回収される資源の量の増減によって評価される。
ハンドブック配付後のリサイクルにおいて, 回収される資源の量は増大した。このことから, 本研究で採用されたアプローチによる改善効果が存在することが示された。