X線分析顕微鏡による甲殻類口器の臭素と亜鉛の蓄積測定

村上 琴美; 吉野 広軌; 向 雅生; 横山 政昭; 沼子 千弥

doi:10.57415/xshinpo.51.0_199

原著論文

X線分析顕微鏡による甲殻類口器の臭素と亜鉛の蓄積測定

村上琴美, 吉野広軌, 向雅生, 横山政昭, 沼子千弥

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キーワード: X線分析顕微鏡, 甲殻類, 海水に棲息する節足動物, 陸上に棲息する節足動物, Br, Zn

ジャーナルフリー

2020 年 51 巻 p. 199-210

DOI https://doi.org/10.57415/xshinpo.51.0_199

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抄録

X線分析顕微鏡を用いて21種類の甲殻類における臭素（Br）と亜鉛（Zn）のマッピング測定を行った．クルマエビなどの海水に棲息するの甲殻類の口器周辺にはBrが蓄積していることが確認された．淡水に棲息する甲殻類や陸上に棲息する甲殻類の中にもBrを蓄積している種が確認され，口器周辺にZnも蓄積している種がいることが確認された．海水にはBrがイオンとして含まれていることから，海水に棲息する種の硬組織にBrが確認されたと推察された．

責任著者(Corresponding author)

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