薬局薬学
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アンケートに基づく保険薬局薬剤師を対象とした注射薬混合調製研修会の評価とリカレント教育を視野に入れた今後の展望について
羽田 和弘 安藤 基純山本 清司渡邊 法男浦野 公彦尾関 佳代子河原 昌美松浦 克彦脇屋 義文
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2024 年 16 巻 1 号 p. 54-63

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抄録

近年,在宅医療における薬剤師の関与が重要視されてきている.その理由の一つとして在宅における点滴療法の必要性が挙げられる.点滴薬を調製するためには専門的な知識や技術が必要であり,大学で履修していても,長期間実施していなければ対応することはできない.我々はリカレント教育の一環として保険薬局薬剤師を対象に,注射薬混合調製研修会を実施し,研修会開始時と終了時にアンケート調査を行ったので報告する.2021~2023年に,愛知学院大学薬学部主催の注射薬混合調製研修会参加者に対し説明文書に基づき十分な説明を行い,文書により同意の得られた者に対し,アンケートを実施した.結果,注射薬混合調製研修会に参加することで,注射薬混合調製に対する知識および技術の向上がみられた.さらに,得られたアンケートから今後どのようなコンテンツを取り入れると,より医療現場の要望に沿った研修会が行えるかということが明らかとなった.

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