薬局薬学
Online ISSN : 2434-3242
Print ISSN : 1884-3077

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フルチカゾンフランカルボン酸エステル点鼻液のデバイス特性に対する患者の評価と選択意向
髙橋 渉 池田 佐和子丸一 泰雅南 泰博岡野城 智美島村 香織斎藤 大樹加藤 慎一吉村 知真
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: nt.2024-0029

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抄録

2023年6月に販売開始されたフルチカゾンフランカルボン酸エステル点鼻液の後発医薬品は,アラミスト点鼻液®とは異なるデバイスを有するが,その影響は十分に検証されていない.本研究は,アラミスト点鼻液®から後発医薬品への変更に対する患者評価を調査し,後発医薬品選択の参考情報を提供することを目的とする.2023年9月1日から11月30日に11薬局で切り替えた85名に対し,物理的特性,操作性,使用後の感覚・経験に関する11項目の5段階評価およびデバイスの選好についてアンケートを実施した.物理的特性と操作性では評価が分かれたが,使用後の感覚・経験に差はなかった.デバイス選好は後発医薬品26人(30.6%),先発医薬品30人(35.3%),どちらでもよい29人(34.1%)であった.物理的特性と操作性の評価は異なり優劣の判断は難しいが,使用後の感覚・経験に差はなかったため,デバイス変更時には丁寧な説明が必要である.

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© 2024 一般社団法人 日本薬局学会

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