薬局薬学
Online ISSN : 2434-3242
Print ISSN : 1884-3077

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薬局における非薬剤師(コファーマシューティカルスタッフ)の活用 ~その現状と課題,今後の展望~
大橋 淑起
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論文ID: ra.2021-1000

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抄録

近年,社会による薬剤師への期待感が急速に高まっている.薬剤師の働き方は,調剤を中心とした「対物業務」から,患者が薬を服用した後までフォローする「対人業務」への変革が求められている.一方で,その期待とは裏腹に,薬剤師の業務量はますます増大しており,多くの薬剤師が疲弊してきていることも事実である.薬剤師が対人業務に専念するための唯一の解決策が,非薬剤師「コファーマシューティカルスタッフ(CPS)」の活用である.CPS は,一般的な調剤事務とは異なり,業務内容は多岐にわたる.そのため,薬局内で CPS が安全に働くための環境を構築することが必要となってくる.この環境構築の基本的な考え方は,「業務フローの整理と見直し」と積極的な「機械化・ICT化」の 2 点に集約される.貴薬局に CPS を導入するためには,①経営者による方向性の決定,②薬剤師・CPS の意識改革,③CPS が働くための環境整備が必要となる.

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