抄録
美容教育においては、授業時間の多くが技術とその裏づけとなる理論の習得に当てられている。しかし美容師法の改正に伴い、美容師養成施設の修学年限が二年制になり、教育に求められているものにも変化が現れている。その一つとして考えられるのは、短時間で技術修得するための基盤と考えられる数多くの現実的問題をシミュレーション手法(疑似体験的学習法)によって体験し、解決することによって得られる、あらゆる状況に対応できる判断力、理解力であろう。本研究は、その学習の教育ツールの一つとして有効であると考えられる、3Dヘア・シミュレーション・システムの構築について考察した。