女子学生および20歳代の社会人女性を対象として「クレンジング→フェーシャルマッサージ→パック」という一連のエステティック施術の心理的効果を主観的指標と生理学的指標を用いて検討した.エステティック施術後に「緊張覚醒」低下, 「快感情」「爽快感」上昇, 収縮期血圧低下がみられ, 心身両面でリラクセーションが生じたと結論された.またセッションの進行とともに施術開始前よりエステティックへの期待感が形成される可能性が示唆された.心拍数の検討より施術中にもリラクセーションが生じていたと思われるが, 仰臥のみの条件との明確な違いはみられなかった.