2018 年 17 巻 p. 15-39
本稿では、まず、山梨英和大学において主としてここ10年間に発行された『週報』にもとづき、本学における大学礼拝とキリスト教教育がどう行われてきたかについて振り返る。その際、短期大学時代の『週報』も適宜参照し、考察する。そして、その考察をもとに、本学の大学礼拝とキリスト教教育をさらに推し進めるために、変えることなく守り続けなければならないこと、変えなければならないことなどを検討したい。さらに、教会とは違う「大学」という場での、あるべき「礼拝」と「キリスト教教育」について、校訓「敬神」をめぐって模索したい。本稿は、あくまで山梨英和大学という一地方の一単科大学という場における礼拝とキリスト教教育に絞っての考察であるが、全国の他のキリスト教大学にとっても事柄や課題は共通し、参考になる点もあるのではないかと思う。