山口医学
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症例報告
早期十二指腸球部癌の1例
大楽 耕司河村 大智時山 裕河野 裕夫
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2015 年 64 巻 2 号 p. 139-143

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抄録

症例は77歳,男性.食後の上腹部膨満感を主訴として,当院内科を受診した.上部消化管内視鏡検査,上部消化管造影検査,腹部造影CT検査で十二指腸球部に3cm大の腫瘤性病変を認めた.生検診断はGroupⅢであったが,有症状であり内視鏡的切除が困難で悪性の可能性も否定できなかったため,外科的切除を施行した.開腹所見として,十二指腸球部に可動性のある腫瘤を触知したが,周囲のリンパ節の腫脹は認めなかった.手術は胃球部切除術を施行した.摘出標本では幽門輪直遠の十二指腸球部に茎が1.5cmで大きさ2.0×2.0×1.0cmの有茎性腫瘤を認めた.病理組織検査はtubular adenocarcinoma, well differentiated typeで深達度は粘膜内であった.今回,幽門輪直遠に発生した早期十二指腸球部癌の1例を経験した.比較的稀な疾患であるため報告した.

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© 2015 山口大学医学会
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