主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
回次: 71
開催日: 2024/09/18 - 2024/09/20
p. 126-
ヌクレオシドの形成は原始地球上での遺伝物質の誕生に向けた重要なステップであると考えられる。そのため、地球外物質中のヌクレオシドの有無を調査することで,太陽系形成過程の化学進化においてどの程度の複雑な分子が生じたのか,また,地球外起源のヌクレオシドが原始地球へ供給されていた可能性があるかを明らかにすることができる。高速液体クロマトグラフィー/高分解能質量分析法(HPLC/HRMS)は微量な有機分子を検出しつつ,精密質量の測定によって標的イオンの組成式を決定することが可能であるため,存在量が極微量だと予想される地球外物質中のヌクレオシド化合物の探索に最も適した分析法である。本研究では,HPLC/HRMSによるヌクレオシド化合物の微量分析法を開発し,7種類のヌクレオシドを10-100 fmolオーダーで検出することが可能となった。本講演では,開発した分析法をマーチソン隕石抽出物に適用し,ヌクレオシドの有無を調査した結果について議論したい。