2024 年 73 巻 4 号 p. 157-161
症例は70歳女性.下痢の精査にて近医より当院消化器内科を紹介受診.スクリーニングで施行された上部消化管内視鏡検査で胃体上部後壁に管内発育型の粘膜下腫瘍を指摘された.超音波内視鏡下穿刺吸引生検(以下,EUS‑FNA)にてGastrointestinal Stromal Tumor(以下,GIST)と診断された.切除目的で当科を紹介受診.管内発育型の粘膜下腫瘍の場合,腹腔内からの腫瘍同定が困難なため,上部消化管内視鏡を併用した手術が行われることが多い.今回,術中に上部消化管内視鏡を必要としない,胃前壁切開法による単孔式胃内手術を施行した.文献的考察を加えて報告する.