日本腰痛学会雑誌
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McKenzie Therapy (MT) による腰痛の治療とClassificationの試み
穴吹 弘毅
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キーワード: 腰痛, 保存治療
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2006 年 12 巻 1 号 p. 180-183

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抄録
当院を腰下肢痛で来院した106例を対象とした. 男性71例, 女性35例, 年齢は14~72歳 (平均35歳) であった. まず初診時腰椎伸展運動を5回行い, 次に腰椎屈曲運動を5回行った. その都度運動直後の腰痛の変化, 可動域の変化からMcKenzie exercise (ME) を使用し, 腰痛を分類した. Extension exercise (Ext.) にて反応 (+) : 71例 (67%), 反応 (-) : 35例, Ext.にて反応のない35例のうちFlexion exercise (Flex.) にて反応 (+) : 15例 (14%), 反応 (-) : 20例 (19%)であった. Ext.にて効果 (+) の71例全例にMRIにて椎間板変性かLDHを確認できた. Flex.の効果 (+) の15例中, MRIにて7例にLDH (+), 8例にLDH (-) であった. 腰痛の評価・分類・治療にとってMcKenzie法が1つの有用な手段であると確信している.
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© 2006 日本腰痛学会
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