日本腰痛学会雑誌
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腰部脊柱管狭窄症に対する新型軟性flexion braceの臨床成績
本田 淳青田 洋一山下 孝之馬場 紀行伊藤 りえ齋藤 知行
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2006 年 12 巻 1 号 p. 184-189

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抄録
軟性Flexion Braceの臨床成績を検討した. 対象は腰部脊柱管狭窄症の22例 (男11例, 女11例), 平均年齢は71歳 (60~87歳) であった. 調査項目はJOAスコア, 連続歩行距離, VAS (0~100) による腰痛, 下肢痛, 下肢しびれの評価, 単純X線立位側面後屈位の腰椎前弯角を装具装着前後で評価した. JOAは平均9.8点から11.8点と改善し平均改善率は38.4%であった. 連続歩行距離は249~700mと有意に改善した. VASにて下肢痛, 下肢しびれの2項目で有意な改善が認められた. また単純X線では装具により後屈は平均7.7° (1~17°) 制限されていた. 軟性Flexion Braceは重量300g程度でいわゆるダーメンコルセットタイプなので, 携帯にも便利であり, 患者も装着感に不満がなかった. 短期臨床成績も良好な結果が得られた.
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© 2006 日本腰痛学会
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