日本腰痛学会雑誌
Online ISSN : 1882-1863
Print ISSN : 1345-9074
ISSN-L : 1345-9074
特集●腰痛に対する運動器リハビリテーション
腰痛に対する簡便な運動療法の試み
青木 孝文今野 俊介宮本 雅史伊藤 博元
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 13 巻 1 号 p. 84-87

詳細
抄録

慢性腰痛患者に対し簡便な運動療法を指導し,その臨床的効果について検討した.方法は座位で体幹を左右に回旋させるのみの極めて簡単な方法である.ただし,一方向に回転させてからその位置で3秒同一姿勢を保持させ,それを反対側にも行って,これを5~10往復,1日3回行うように指導した.運動実施後1カ月の調査では,腰痛がほとんど消失したり,かなり改善して効果の顕著な症例が全体の70%に及んだ.本法は脊柱周囲の筋群に対するストレッチ効果が高いものと推定されるが,今後筋電図学的検討なども加えながら詳細に検討する予定である.

著者関連情報
© 2007 日本腰痛学会
前の記事 次の記事
feedback
Top