日本腰痛学会雑誌
Online ISSN : 1882-1863
Print ISSN : 1345-9074
ISSN-L : 1345-9074
投稿論文
インストゥルメンテーションを用いない腰椎後側方固定術のX線学的検討
鮫田 寛明岡本 弦宮坂 健守屋 秀繁小林 健一
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 14 巻 1 号 p. 76-79

詳細
抄録
インストゥルメンテーションを用いない腰椎後側方固定術(以下PLF)を行った36例の検討を行った.男性28例,女性8例で手術時年齢は平均53.2歳であった.疾患は腰椎変性すべり症17例,腰部脊柱管狭窄症9例,腰椎椎間板ヘルニア4例,腰椎分離すべり症4例,腰椎分離症2例であった.経過観察期間は平均4年3カ月.PLFの骨癒合率は86.1%であった.PLF片側群は両側群に比べ有意に骨癒合率の低下を認めた.移植骨に局所骨を使用した群は採骨した群よりも骨癒合率が低かった.PLF固定椎間数別の骨癒合率は2椎間固定群は1椎間固定群に比較し骨癒合率の低下を認めた.本術式は手術時間が短く低侵襲に行える点で有利であると考えられる.
著者関連情報
© 2008 日本腰痛学会
前の記事 次の記事
feedback
Top