日本腰痛学会雑誌
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[投稿論文]
神経根型腰部脊柱管狭窄症におけるMRミエログラフィーによる神経根圧迫形態の評価
加藤 慎也青田 洋一上杉 昌章國谷 洋高 倫浩齋藤 知行
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2009 年 15 巻 1 号 p. 117-121

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抄録
神経根型腰部脊柱管狭窄症における神経組織の圧迫部位,圧迫形態,圧迫部位と椎間板との相対的位置関係をMRミエログラフィーで検討した.2003年4月から2008年7月までにMRミエログラフィーを撮像した椎間孔狭窄以外の神経根型腰部脊柱管狭窄症の48例を対象とした. 平均年齢は68.2歳,男性25例,女性23例であった.障害神経根は65根(L3 : 1,L4 : 10,L5 : 46,S1 : 8)であった.圧迫部位は全例椎間板高位に一致していた.圧迫部位は硬膜部が8根(L3 : 1,L4 : 5,L5 : 2,S1 : 0),硬膜管からの神経根の分岐部が57根(L3 : 0,L4:5,L5:44,S1 : 8)であった.圧迫部位に神経根の内方化を伴うものは30根(L3 : 0,L4 : 1,L5 : 25,S1 : 4)であり,内方化を伴わない外側陥凹部で前方方向の圧迫が35根(L3 : 1,L4 : 9,L5 : 21,S1 : 4)であった.
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© 2009 日本腰痛学会
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