日本腰痛学会雑誌
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顕微鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術の臨床的検討
松田 清嗣土井田 稔丸井 隆水野 耕作
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2000 年 6 巻 1 号 p. 17-20

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抄録
われわれは腰椎椎間板ヘルニアに対して1994年より顕微鏡視下ヘルニア摘出術を行っており,その術後成績を,従来行われてきたLOVE法と比較検討した.調査項目は手術時間,術中出血量,離床までの期間,在院日数,JOAスコア,調査時の腰痛の程度である.手術時間,出血量ともに統計学的に有意な差は認めなかったが,離床までの期間,調査時の腰痛の程度に関しては,顕微鏡下ヘルニア摘出術の方が有意に優れていた.顕微鏡下ヘルニア摘出術は離床や入院期間が短く,良好な術後成績が得られていた.特に腰痛の改善度は従来のLOVE法より優れており,軟部組織への侵襲が小さいことが大きな要因の1つと考えられた.
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© 2000 日本腰痛学会
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