日本腰痛研究会雑誌
Online ISSN : 1884-2186
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看護職員の腰痛調査
事務職員との比較一看護婦の腰痛の危険因子について
金田 和容白井 康正武内 俊次宮本 雅史元文 芳和
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キーワード: 腰痛, 看護職員, 危険因子
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1996 年 2 巻 1 号 p. 17-21

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抄録
看護業務における腰痛発生頻度は高い.今回, 看護婦718人, 事務職員133人を対象として腰痛に関するアンケート調査を行った.看護婦と事務職員の比較に際して, 要因。対照研究を行った結果, 看護婦にやや腰痛が多く発生していた.その原因として勤務時間の長さや, 作業姿勢の違いが挙げられた.
また, 看護婦の腰痛に対する危険因子を検討した結果, 1日の睡眠時間が5時間以下, 直接担当患者が3人以上, 準夜勤務が月に3回以上, 中腰姿勢が多い, 腰を捻ることが多い, 1人で20kg以上を扱う, などが腰痛と高い関連性があることが認められた.
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