日本腰痛研究会雑誌
Online ISSN : 1884-2186
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看護職員における腰痛発症因子に関するアンケート調査結果の解析
勤務形態と体勢
石田 哲也腰野 富久斉藤 知行飯豊 祥子
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キーワード: 腰痛, 看護職員, 危険因子
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1997 年 3 巻 1 号 p. 33-38

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抄録
横浜市立大学医学部附属病院における看護職員の腰痛について, 日本産業衛生協会理事会腰痛委員会による腰痛診断のための問診用紙 (A) および (B) を改変して, アンケート調査を行った.看護部所属の629名をアンケ-ト用紙配布対象とし, 527名より有効回答を得た.392名74.4%は, 腰痛有症者あるいは調査前1カ月間に腰痛を経験していた.残りの84名15.9%は腰痛の経験がなかった.51名9.7%は, 過去において腰痛の経験があったが, 最近1カ月間では腰痛を覚えていなかった.腰痛の程度は比較的軽症であったが, 中腰で作業する時や全介助の人を看護する時に腰痛が増強した.比較的若年者が多い3交代勤務すなわち病棟勤務者に腰痛を訴える職員が多く (p<0.01), 腰痛の発症は勤務形態, 就労年数, 作業動作に密接な関連があった.
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