1975 年 12 巻 1 号 p. 10-15
1. KNIERIEM法に準じて, Actomyosin 抗原の調製を行った。
2. 沈降反応重層法の「反応の場の形」によると, 豚 Actomyosin 抗原は, 2種の抗原系の存在が認められた。
3. 電気泳動法によって検討したところ, 豚 Actomyosin 抗原に2つのピークが出現した。
4. OUCHTERCONY 法では, 豚 Actomyosin は2種の抗原系の存在が認められたが, 豚 Actomyosin と牛 Actomyosin および豚 Actomyosin と馬 Actomyosin との間に交叉反応が認められ, このことから, 豚肉の免疫学的鑑別に使用する抗原として, Actomyosin 抗原は適当でないと思われた。