日本養豚研究会誌
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ランドレースにおける椎骨数の変異と遺伝
椎葉 純一宮嶋 松一河野 建夫高橋 努稲垣 二郎
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1980 年 17 巻 3 号 p. 166-172

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抄録

ランドレースの椎骨数の遺伝率について117頭の父と425頭の母, その産子3,819頭のデータを用いて分析を行ったところ, 次のような結果を得た。
1. 胸椎数は14型から17型の範囲にあり, 16型の出現率が最も高く, 15型は16型の約半分の出現率であった。
17型と14型の出現率は少なかった。
2. 腰椎数は, 5型から7型の範囲にあり, 6型が最も多く, 続いて7型, 5型の順であった。
3. 胸椎と腰椎を合せた椎骨数は, 20型から23型の範囲にあった。21型及び22型で全体の約95%を占めており, 最も多い出現率であった。
4. 同数の椎骨数を持った両親の交配でも, その産子の椎骨数には変異が認められた。椎骨数が多い交配は, 椎骨数の少ない交配より, その産子の平均椎骨数が多かった。椎骨数の出現率は, 世代的変化は認められなかった。
5. 椎骨数の遺伝率は, 表6, 7, 8に示すとおでである。腰椎に関する遺伝率以外, 一般に高い遺伝率で, 椎骨数を増加するには個体選抜が有効であることを示唆している。

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