1985 年 22 巻 1 号 p. 42-45
ゲッチンゲンミニブタのバイオメディカル研究における有用性研究の一環として, 総胆管を結紮した場合の血清アルカリホスファターゼ (ALP) の臓器由来について検討した。
総胆管結紮後, 血清ALP活性は直ちに上昇し, 結紮3日目に最高値に達した。3日目以降は大きな変化はみられなかった。
臓器ALP活性は, いずれの臓器においても上昇傾向がみられたが, 肝においては特に著しかった。
酵素組織化学的に, 胆管結紮動物の肝ALP活性は, 対照動物に比較して毛細胆管の活性が増強し, さらに類洞測にも強い活性が認められた。