有機合成化学協会誌
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ポリアミン修飾オリゴヌクレオチドの合成とアンチセンス, アンチジーン分子としての性質
上野 義仁松田 彰
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2003 年 61 巻 9 号 p. 890-899

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抄録
最後に, 筆者らが合成したアナログを含むオリゴヌクレオチドの性質を図11 (+は二本鎖の熱的安定性あるいはヌクレアーゼ耐性が未修飾のオリゴヌクレオチドと比較して高いことを, 一は低いことを示す) にまとめて示した。糖部4ノα位にアミノエチル側鎖を導入したヌクレオシドを含むオリゴヌクレオチドは, 相補鎖RNAとの二本鎖の熱的安定性を若干低下させるものの, エンドおよびエキソの両ヌクレアーゼに対して高い耐性を示すこと, またRNase H活性を誘導することから現在リン酸ジエステル結合型アンチセンス分子として最も有望であると考えている。
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