造形と教育
Online ISSN : 2759-436X
Print ISSN : 2187-5375
埼玉県立近代美術館の多言語対応対策
閻 梓巍
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2025 年 19 巻 p. 106-116

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抄録
埼玉県立近代美術館の多言語対応対策は埼玉県立近代美術館を事例に、美術館における多言語対応の現状と課題を明らかにしたい。多言語対応の概念を整理し、同館の現行対策を詳細に分析するとともに、学芸員へのインタビューを基に対応の実態を検証した。特に英語以外の言語への対応に焦点を当て、テクノロジー活用や館内サインの多言語化といった工夫を評価する一方、企画展や収蔵品解説における翻訳対応の限界を課題として指摘する。さらに、予算確保、デジタル技術の活用、来館者データの分析を通じた対応の強化の可能性について考察を行う。本研究は、日本国内の文化施設が多文化共生を推進し、国際的な来館者への利便性向上に寄与するための一助となることを目指している。
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© 2025 本論文著者
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