日本ルーラルナーシング学会誌
Online ISSN : 2760-7186
Print ISSN : 1881-2783
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研究報告
  • 山本 大祐
    2026 年21 巻 p. 1-10
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/04/20
    ジャーナル フリー

    目的:中山間地域における在宅介護を経て病院で看取る選択をした家族の介護への思いを明らかにすることである.

     

    方法:兵庫県但馬地域に在住し,訪問看護を利用しながらも最期は病院で看取った療養者を介護していた家族5名を対象に半構造化面接を実施し,質的帰納的に分析した.

     

    結果:家族介護者の「思い」とは,【最期の迎え方に関する意思共有ができていない】,【療養者の苦痛に直面する苦しみ】,【訪問看護師がいてくれることで感じる安心】,【療養者のことは専門職に頼りたい】,【地域特有の環境による在宅療養継続の負担】,【蓄積する介護の疲労】,【看護職との関係構築に伴う困難】,【療養者の入院に対する安堵】,【在宅で看取れなかったことへの後悔】の9 のカテゴリーが抽出された.

     

    結論:家族介護者は,中山間地域特有の制約を感じながら介護し,療養者の最期を病院で看取ったことに対して後悔を感じていることが明らかになった.一方,療養者の入院先に「顔見知りの医療職」がいたことに安心感を抱いていたことが明らかになった.

  • 佐藤 志保, 鈴木 龍生, 沼澤 さとみ, 菅原 京子
    2026 年21 巻 p. 11-21
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/04/20
    ジャーナル フリー

    目的:看護系大学1 年生が持つ地元で働く看護職のイメージを明らかにし,地域医療への貢献意識や専門職としてのキャリア形成支援への示唆を得ることを目的とした.

     

    方法:看護系大学の授業「地元(やまがた)探求Ⅱ」を受講した学生のレポートを対象に,看護職に関する記述を抽出し,テキストマイニング手法を用いてKH Coderで分析した.

     

    結果:分析の結果,【看護】,【患者】,【健康】,【必要】,【病院】,【役割】の6 テーマが抽出された.共起関係では,【看護】と【患者】(Jaccard 係数1.0),【看護】と【必要】(0.70),【患者】と【健康】(0.50),【患者】と【病院】(0.50),【健康】と【役割】(0.53)が示された.

     

    考察:学生が地元の看護職を理解するには,地域連携や在宅看護に加え,へき地における医療の実情や看護職の役割に触れる教育機会が重要である.これにより,地域医療を担う看護職としてのキャリア形成を支援できる可能性が示唆された.

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