土中のジオテキスタイルの変形を調べるため、土に埋設された不織布の室内引き抜き試験をおこなった。実験結果、横方向の縮みは、垂直応力の増加で、減少した。これより、土に埋設され不織布のネックダウンの発生は、抑制される事が予測された。
次に、引っ張り力によって土とジオテキスタイル間に発生するせん断応力分布が力学モデルで解析された。この結果せん断応力分布の形態は、ジオテキスタイルの剛性で大きく変わることが検討された。

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軟弱地盤表層処理用ジオテキスタイルの現場接続部の強度に影響する要因について、基礎的な試験結果により検討を行った。その結果、ジオテキスタイル自身の強度、接続ベルト縫製加工の糸本数、縫製仕様、接続ピッチ等が、現場接続部の強度に影響することが明らかとなった。

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スパンボンド不織布による浸食抑制効果を調べるため、大型補強盛土の人工降雨実験を行った。試験盛土は、シルト質砂で築造したもので、高さが2.75m,のり面勾配が1:1.0である。試験盛土3ケースのうち、1つは無補強で、他の2つはスパンボンド不織布をそれぞれ60cmと30cm間隔で敷設したものである。累積降雨量は453mmである。
実験結果によると、スパンボンド不織布は盛土ののり先から進行してくる浸食を抑制する効果を十分に有しており、しかも浸透水を排水して飽和度の上昇に伴う盛土の強度低下を遅らせる効果もあわせもつことが明らかになった。そして、スパンボンド不織布の敷設間隔を密にするほど、これらの効果が大きいことがわかった。

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現在検討を進めている設計法の適用性と今後の検討課題の抽出を行うことを目的として、本設計法に基づいた土留め構造物を施工し、その動態観測を行った。その結果、本設計法は、実際の土留め構造物に対し、ある程度適用可能であることがわかった。しかし、補強材の敷設間隔および壁面工についてはさらに検討する必要がある。

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鉄道総研では経済的な新しいタイプの補強盛土を提案してきた。この工法は、短めの面状補強材を用い盛土を構築し、盛土構築終了後に一体打ちの剛な壁面を打設するものである。
この工法を開発するために1988年に砂質土並びに粘性土を用いた2つの鉛直勾配の実物大試験盛土を構築した。
このうち砂質土盛土の3区間において、動的並びに静的な載荷試験を実施した。本文はこれらの載荷試験結果について報告するものである。

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本報告は補強材の引張剛性が補強盛土の変形と補強材引張力に及ぼす影響について検討したものである。最初に、高引張剛性のFRP系ジオテキスタイルを使用した補強盛土(高さ5m・のり面勾配1:0.3)の実大実験の実測挙動と有限要素解析との比較、および、無補強盛土に対しての円弧すべり解との比較を通じて、有限要素解析がそれらの挙動を精度良く解析可能であることを示した。次に、補強材の引張剛性を変化させた5ケースの想定した補強盛土モデルに対して有限要素解析を行い、その安定性を検討した。
その結果、(1)土の強度にもよるが、補強材の引張剛性が土の変形係数に近いかそれ以上の場合はのり面の変形をある程度有効に抑えられること、(2)補強材引張力は引張剛性が増すと大きくなる傾向はあるものの、その勾配はあまり大きくないことが分かった。

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この論文は高い擁壁を補強するためにスチールマットを用いたアンダーソン教授の論文を更に詳しく解析して、伸びの大きいジオグリッドの補強のメカニズムを解明するための基礎資料を得ようとするものである土とマットの間に作用する摩擦力を求めたが、摩擦力がゼロになる点が有り、この点の位置は前壁から約2.5mのところで、この点より前方のマットは土の前方えの移動を引き留める作用をし、この点より後方のマットはアンカーの作用をすることが分かつた。スチールマットの伸びは土の伸びよりも無視できるほど小さい。伸びの大きなジオグリッドと伸びの小さい土との相互作用に就いては更に研究を要する。

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急傾斜地において斜面安定化工事を実施中、旧防空壕の掘削のため切土のり面の崩壊が発生した。用地上および機械施工上の制限から、ジオグリッドによる急勾配補強盛土工法を適用することとした。本報告では、本工事における設計法と施工結果をケースヒストリーとして示すものである。

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軟弱地盤上に補強盛土を築造する場合には、すべりに対する安全性はもちろんのこと、盛土の機能上その変形量を適切に予測することが必要である。
当報文では、補強材力と盛土の変形の両面から補強盛土の安定性を検討することにより、ジオグリッドの材料物性が補強効果に及ぼす影響について考察した。その結果、ジオグリッドの引張り強さが同じであっても、ひずみ特性や土との結合状態によって補強効果は著しく異なることが示された。

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この研究は、ジオグリッドにより土を補強する工法のうち、軟弱地盤中に地盤改良杭を施工し、その上に補強材を配置した盛土を構築した場合、補強材により土のバネ値が弾性領域内でどの程度改善されるかを確認したものである。
試験は、静的及び動的試験で載荷したものである。その結果、無補強よりも補強した方が、また、補強剛性が大きい方が杭頭への応力集中効果が大かった。しかし、地盤と杭頭との応力の分担比の関係については、静的及び動的な載荷では載荷圧依存性は確認できず、応力分担効果においても現行の設計で得られる値よりも小さい値であった。

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地質が複雑に入りくんだ切土法面のすべり防止対策として連続繊維補強土工法と連続繊維緑化基盤工を施工し、その適応性の確認のための計測・検討を行った。また法面の緑化に木本類を導入した場合の植生基盤としての有効性を把握するため植生状況の追跡調査を実施した。今回の報文はそれらの中間報告である。

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筆者らはこれまでの模型実験でジオテキスタイルで補強した盛土は、耐震性に富むことを実証して来た。さらに加えてのり面の構造を考慮した実験を実施した結果、最終的に土の剪断変形をある程度拘束し、しかもその拘束する材料を軽量化するとさらにその効果が顕著になることが判明した。この構造について実験結果により、耐震性能の優位性を考察するものである。

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