日本冠疾患学会雑誌
Online ISSN : 2187-1949
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ISSN-L : 1341-7703
24 巻, 2 号
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原著
  • 山中 一朗, 三和 千里, 阪口 仁寿, 瀧本 真也, 吉田 幸代, 恩賀 陽平, 多良 祐一
    2018 年24 巻2 号 p. 71-75
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/25
    [早期公開] 公開日: 2018/03/28
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    【目的】2009年から心室中隔穿孔 (VSP) に対して右心室切開によるサンドイッチ法 (S法) に術式を変更した.以前のDavid-Komeda法 (DK法) と比較検討した.【対象および方法】2002年以降のVSP手術30例中,S法で施行した15例をS群とし,DK法で施行した12例をDK群として,術前,術中因子および予後について検討した.【S法】経右室からVSPを通して糸を掛け,両心室から硬質フェルトパッチでVSPを挟み込むように閉鎖する.【結果】S群とDK群の比較では,術前因子,術中因子に差異はなかった.死亡率も差異はなかったが,1年生存率はS群で高い傾向であった.DK群では遺残短絡による再手術を5例 (42%) に認めた.術後遺残短絡の発生率や程度においてもDK群が有意に高かった.【結語】S法は左室機能を温存できる上に遺残短絡も生じにくく,出血コントロールも容易である.VSPの標準術式になりえると考える.
特集:虚血評価をあらためて考える
特集:Polyvascular diseaseにおける冠動脈疾患の治療戦略
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