斷食の三週中の始の一週の間に、氏等は常量の食物を次第に減じ、第二週に入つては、日々五〇〇乃至七五〇立方センチメートルの水の外何物をも攝らなかつた。第三週に入つては、第一週と反對に、漸次に食量を増していつた。色々の作用の正確な試驗をやつたのは、ニユーヨーク市の専門學校の實驗室て、朝の九時から晝の一時迄、毎日續けてやつた。その他、補正實驗をも折に觸れて六日やつた。併しその結果は思はしくなかつたから、こゝには省くことにした。一般及び特殊の生理状態の觀察と、一般的精神状態及び特殊の精神能力査定の内省とは、日々記録された。血液の精密な分析は、經驗に富んだ醫師ダブリュー、エイチ、ボース博士を勞することにし、その他、血壓、體温、脈搏、體量の變化、及び肺活量を規則正しく量つた。又、晴雨計及び寒暖計に現れたその日一日中の天氣と温度とを記録する外に、晴れたとか曇つたとかいふやうな天氣の特徴を、一日四回記しておくことにした。それから、午後と夕方とにする常規の仕事の日課表を作つて、全期間不同のないやうに、調節按配した。

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