日本放射線技術学会雑誌
Online ISSN : 1881-4883
Print ISSN : 0369-4305
ISSN-L : 0369-4305
おすすめ記事
2件中1~2件の論文を表示しています
  • |<
  • <
  • 1
  • >
  • >|
  • 編集者のコメント

     本論文は,食道がんの陽子線治療における呼吸性移動が及ぼす照射野のつなぎ目の影響とその対策を検討した研究である.
     食道がんの陽子線治療は,照射範囲が広く,照射野をつないで治療計画を作成する必要がある.照射野のつなぎ目では,線量の過不足が生じやすく,また呼吸性移動による食道の移動も問題となっていた.
     本論文では,照射野のつなぎ目を滑らかにするために,いくつかの照射野を組み合わせるfield in field 法を採用し,つなぎ目で生じていた線量の過不足の問題を解決している.更に,食道が呼吸性移動により移動した場合の影響についても精査されており,読者に対してわかりやすい結果を示している.
     放射線治療では,投与線量の変化が腫瘍の局所制御率に大きな変化をもたらすと報告されている.本研究は,患者投与線量の精確さ向上に大きく貢献し得る内容であり,編集委員会で高く評価された.また,他施設でも簡単に導入が可能であり,社会的な波及効果も高い研究と考える.以上の内容から本論文は瀬木賞に選出された.

  • 73 巻 (2017) 12 号 p. 1197-1206
    小児核医学検査における99mTc-DMSA シンチグラフィの適正投与量の検証を目的とした画質評価ファントムの開発 もっと読む
    編集者のコメント

    編集者のコメント本論文は,小児核医学検査の投与量と画質の関係を評価するためのファントム開発の研究である.本邦では2013 年に日本核医学会から小児核医学検査適正施行のコンセンサスガイドラインが発表された.このガイドラインはヨーロッパのガイドラインを基準に作成されており,必ずしも日本人の体型に合致しているとは限らない.そこで,長木らは最も小児核医学検査数が多い腎臓に焦点を当て,投与量と画質の評価を行うためのファントム開発を行った.また,本論文は,本学会の学術調査研究班として研究を行った内容を論文として公表したものである.最も高く評価されたポイントは,時期とその必要性に叶っている点である.小児の医療被ばくの関心は高く,小児核医学検査の投与量(被ばく)と画質の関係の研究は早急に進める必要がある.本論文は,その基礎を確立し今後の発展性を大きく期待させる点が,編集委員会で高く評価された.更に,本論文は,目的が非常に明確であり,方法論も詳細に記述されているため,他施設において同様の評価を行う場合にも参考として有用である.以上の内容から本論文が瀬木賞に選出された.

  • |<
  • <
  • 1
  • >
  • >|
feedback
Top