日本放射線技術学会雑誌
Online ISSN : 1881-4883
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  • 73 巻 (2017) 12 号 p. 1197-1206
    小児核医学検査における99mTc-DMSA シンチグラフィの適正投与量の検証を目的とした画質評価ファントムの開発 もっと読む
    編集者のコメント

    編集者のコメント本論文は,小児核医学検査の投与量と画質の関係を評価するためのファントム開発の研究である.本邦では2013 年に日本核医学会から小児核医学検査適正施行のコンセンサスガイドラインが発表された.このガイドラインはヨーロッパのガイドラインを基準に作成されており,必ずしも日本人の体型に合致しているとは限らない.そこで,長木らは最も小児核医学検査数が多い腎臓に焦点を当て,投与量と画質の評価を行うためのファントム開発を行った.また,本論文は,本学会の学術調査研究班として研究を行った内容を論文として公表したものである.最も高く評価されたポイントは,時期とその必要性に叶っている点である.小児の医療被ばくの関心は高く,小児核医学検査の投与量(被ばく)と画質の関係の研究は早急に進める必要がある.本論文は,その基礎を確立し今後の発展性を大きく期待させる点が,編集委員会で高く評価された.更に,本論文は,目的が非常に明確であり,方法論も詳細に記述されているため,他施設において同様の評価を行う場合にも参考として有用である.以上の内容から本論文が瀬木賞に選出された.

  • 73 巻 (2017) 5 号 p. 372-381
    CT によるray-summation 画像の画質と臨床的有用性―Digital radiography との比較― もっと読む
    編集者のコメント

    本論文は,X 線CT の三次元的画像処理技術の一つであるray-summation(raysum)画像に焦点を当てた研究である.Raysum 画像は古くから臨床現場で利用可能であるが,ボリュームデータを用いた画像処理が日常的に普及した今日においても,ほとんど利用されていない.著者らは,ボリュームデータのピクセルごとのCT 値を相対X 線強度値に変換しつつ,空間周波数処理を用いた解像特性の調整によって,digital radiography(DR)と類似したraysum 画像を作成した.CT とDR では検出器の開口径が大きく異なるため,modulation transfer function のリミット周波数はDRに遠く及ばないことはいうまでもないが,臨床画像を用いた放射線科医による視覚評価では,骨折の検出などにおいてraysum 画像が優れた結果を示した.著者らが示した結果は,臨床において大きなポテンシャルを秘めている.例えば,三次救急における初期
    診療においては,通常のCT 画像とraysum 画像を提供することにより,一般撮影の代替が可能となり,検査時間短縮や医療安全の向上など,臨床的効果の高い画像情報を提供することが可能となる.本論文は,放射線技術を臨床活用するための明確な背景と目的,技術的アプローチ,更には臨床画像評価が順序よく論理的に展開していること,論文記述が秀逸であることなどが編集委員会で高く評価された.以上より,本論文が今年度の瀬木賞に相応しいと考える.

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