本論文は,CT撮影における被ばく推定に必要な特定スライスを,深層学習を用いて自動選択する手法についての研究である.WAZA-ARIv2 というWeb システムによる被ばく推定に必要なのは5スライスであるが,ほかにも目印となる4スライスを加えた9スライスを自動選択対象とすることで,5スライスの認識精度を上げているところに新規性がある.また,被ばくの推定精度が高く,比較的臨床運用に近いと考えられる点も編集委員会で高く評価された. この研究ではWAZA-ARIv2システムへの利用を想定しているが,CT検査において特定スライスを推定する手法や精度向上のために用いられた手法は,他のアプリケーションへの応用も考えられ,関連研究分野への貢献も期待できる.以上から本論文は瀬木賞に選出された.
診断領域X線の線質表現法として用いられる実効エネルギーの問題点
公開日: 2011/10/26 | 67 巻 10 号 p. 1320-1326
加藤 秀起, 林 直樹, 鈴木 昇一, 安藤 翔, 宮本 まみ, 若杉 奈央, 鈴木 志津馬
CTにおけるX線エネルギー —基礎から臨床応用まで—
公開日: 2022/04/11 | 論文ID 2022-1238
保吉 和貴, 大村 知己, 茅野 伸吾, 後藤 光範, 村松 駿, 本間 経康
胸部CR撮影のための適正な線質の検討
公開日: 2014/11/20 | 70 巻 11 号 p. 1265-1272
小田 敍弘, 田畑 慶人, 中野 努
X線写真の画質におよぼす因子の研究
公開日: 2017/06/24 | 20 巻 4 号 p. 243-290
中村 実
CR撮影の考え方と注意点
公開日: 2017/06/30 | 61 巻 1 号 p. 34-41
船橋 正夫
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら