脳と精神の医学
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Research Report
  • 竹本 恵子, 大山 建司, 工藤 耕太郎, 神庭 重信
    2009 年 20 巻 4 号 p. 355-362
    発行日: 2009/12/25
    公開日: 2011/02/02
    ジャーナル フリー
    本研究は,hIFNα慢性投与によるうつ状態のモデルラットを用いて,hIFNα慢性投与によるうつ状態の発症とミルナシプラン投与による改善の行動及び海馬の神経細胞新生の役割を検討した。強制水泳試験とテールサスペンション試験においては,hIFNα単独投与によって無動時間の延長がみられ,この延長はhIFNα・ミルナシプラン同時投与によって消失した。海馬歯状回の新生神経細胞の数はhIFNα単独投与群では対照群と比較して有意に減少していた。このような新生神経細胞数の減少はhIFNα・ミルナシプラン同時投与群では認めなかった。この結果,hIFNα慢性投与による海馬神経細胞新生の減少を阻止するのに抗うつ薬が有効であることが明らかとなった。これは,hIFNα療法の有害作用であるうつ状態の発症および,ミルナシプランによる症状改善において海馬の神経細胞新生が関与する可能性を示唆している。
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