情報委員会では,環境アセスメントの研究及び業務の土台となる環境アセスメント図書とその関連資料の保存と公開が図られる必要があるとの観点から,2011年度の第10回研究発表大会での特別集会「環境アセスメント図書の管理」を皮切りに,情報の収集や議論の場を提供してきた。今大会では,環境関連のオープンデータベースに着目して特別集会を設け,議論の場を提供した。
過去10年において,生活環境分野における予測手法に大きな変化はないが,パソコン性能の向上によってより複雑かつ高度な計算が可能となった。また,環境関連の課題は多様化しており,環境影響評価制度が幅広く,かつ詳細に対応することへの要請もある。10年ぶりに改訂した技術ガイドでは,環境影響評価の目的に立ち返り,「環境保全についての適正な配慮がなされることを確保する」ために必要な事項を整理することに努めたが,改訂作業に関わる中で,これからの日本の社会に求められる「システムとしての環境アセスメント」とはどうあるべきか,より深く考えるようになった。皆さんはこれからの環境アセスメントは,どうあるべきだと思われるだろうか。
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