東京工業大学では松永研究室を主体として40kg級超小型衛星ひばりの開発を行っている.ひばりは太陽電池パドルを回転駆動することで衛星の姿勢制御をする「可変形状姿勢制御」の実証をミッションとする1, 2, 3).これは革新的なアクチュエータの実証としてJAXAが主導する「革新的衛星技術実証プログラム2」に採択され,2021年度内にイプシロンロケットによって打ち上げ予定である4, 5).ひばりの通信系では,S帯によるノミナル通信の他に,サブミッションとしてGlobalstar衛星コンステレーションを用いた速報通信を行う.図1に衛星外観を,図2に通信系システムダイアグラムを示す.本講演では,これらの通信システムの概要と開発状況を述べる.
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