目的:
13N-アンモニア PETから右室長軸ストレイン(RV-LS)解析を開発し、心筋虚血と右室壁運動との関連を検討した。
方法:冠動脈病変もしくは冠動脈病変疑いで
13N-アンモニア PET検査が施行された 93名を summed stress score(SSS)によって、SSS>12の重症虚血群、4≤SSS≤12の中等度群、SSS<4の正常群に分けた。さらに、冠動脈狭窄と過去の梗塞歴のない患者を無作為に 10名抽出して対照群とした。各群の負荷時と安静時の RV-LSを比較した。
結果:重症虚血群および中等度虚血群の負荷時の RV-LSの絶対値は、正常群および対照群よりも低かった。正常群および対照群において負荷時の RV-LSの絶対値は、安静時に対して増加した。
結論:
13N-アンモニア PETストレイン解析は心筋虚血に伴う右室壁運動低下を定量する新技術である。
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