函数論の, 偏光光学への応用が示され, ポアンカレ球はリーマン球に他ならぬ事が示される.
この報告のアプローチとしては, まず, ポアンカレ球を, 直交二直線偏光を基底として用いた. 楕円偏光の平面表示を立体射影することにより導入する. それから楕円偏光状態を一般的に表わすため, 基底として, 任意の二直交楕円偏光 (ユニタリー基底) を選び, これより一般化されたストークス・ベクトルを定義する. これらの平面表示間の写像的関係式が導かれる.
次に, 任意の検光子を通過した後の強度を表わす, 一般化された, マリューの法則 (強度公式) が得られ, そしてそれは一般化されたストークス・ベクトルで表わされる.
最後に, 偏光計算の函数論的公式が与えられる.
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