1)胃X線画像をデジタル化し,コンピュータ画像処理による画像強調を胃癌症例で行い,その効果を評価した.
2)CCD-TVカメラで,X線像をリアルタイムで入力し,512×512×8ビットのデジタル画像とし. パソコンに直結した画像処理装置のソフトウェアで処理した.
3)画像処理は濃度変換,ヒストグラム平墟化フィルタリング(ゾーベル法),高周波領域強調(ボケマスク処理)を試み, 特にゾーベル法と高周波領域強調を基本的処理と位置づけた.
4)胃癌22例の追跡研究で,その発生形態からみて4型に分類した.
5)胃X線画像の画像処理には高精細画像は必ずしも必要ではなく,手軽にパソコンレベルで行えることが望ましい.
6)コンピュータを用いた画像処理を放尉線科医が胃X線像を読影する際に利用すれば,よき診断支援となりうることがわかった.
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