Rigakuryouhou Tochigi
Online ISSN : 2434-2300
Print ISSN : 2186-4861
Volume 12, Issue 2
Displaying 1-7 of 7 articles from this issue
  • Kyohei ISHIKAWA, Kenichi HASHIZUME, Nao TAKANO, Yuudai HIRAISHI
    2022 Volume 12 Issue 2 Pages 55-60
    Published: 2022
    Released on J-STAGE: March 23, 2023
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    [はじめに]開胸術を施行した患者における,術前の大腰筋断面積と退院時の身体パフォーマンスと転帰との関係を調査する.[対象と方法]当院にて開胸術を施行した44 例を対象とした.術前における第3 腰椎レベルの左右の大腰筋断面積を測定し,身長の2 乗で除したPMI を算出し,2群に分類した.患者情報,手術情報,退院時のSPPB,FSS-ICU,および転帰について2 群間比較,および術前PMI と退院時SPPB の相関関係を調査した.[結果]高PMI 群において,退院時SPPBおよびFSS-ICU が有意に高く(p<0.05),転帰は有意に自宅退院が多かった(p<0.05).術前PMIと退院時SPPB の間には正の相関(男性:r=0.49,p<0.01 女性:r=0.45,p=0.07)を認めた.[結論]開心術前における大腰筋断面積の大きさは,術後の身体パフォーマンスおよび転帰に関係する可能性が示唆された.

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  • Ayaka TAKAYAMA, Honoka KURITA, Atsushi ANDO, Tsubasa TERASHIMA, Hiroto ...
    2022 Volume 12 Issue 2 Pages 61-66
    Published: 2022
    Released on J-STAGE: March 23, 2023
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    [目的]超音波診断装置を用いて,異なる立位荷重条件における体幹筋厚を比較すること[対象と方法]対象は,健常成人26 名とした.超音波画像診断装置を用いて,多裂筋厚(LM),脊柱起立筋厚(ES),外腹斜筋厚(EO),内腹斜筋厚(IO),腹横筋厚(TrA)を測定した.測定は安静臥位と立位3 条件(右足荷重20%,50%,80%)を実施した.各条件間の各筋厚の変化を検討した.[結果]IO は,右足荷重20%より80%で有意に厚くなった.LM,ES,IO は,臥位より立位3 条件で有意に厚くなった.[結語]内腹斜筋は同側の荷重が増えると筋厚が増大すること,多裂筋,脊柱起立筋,内腹斜筋は臥位より立位で筋厚が増大することが示唆された.

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  • Itsuki IMAI, Yuki KIKUCHI, Tomoko BAN, Yoshihiro TAKAYAMA
    2022 Volume 12 Issue 2 Pages 67-71
    Published: 2022
    Released on J-STAGE: March 23, 2023
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    [はじめに]回復期リハビリテーション病棟を入退棟した脳卒中患者を対象とし,日常生活機能評価表およびFunctional Independence Measure(FIM)との関係を調査した.[対象と方法]当院回復期リハビリテーション病棟に入退棟した脳卒中患者121 名を対象とした.入退棟時に日常生活機能評価表およびFIM を用いることで,診療報酬にて定義された重症者および重症者改善割合を算出した.[結果]入退棟時の日常生活機能評価表とFIM との間に負の相関を認めた.重症者割合に相違は見られなかったが,重症者改善割合ではFIM よりも日常生活機能評価表を用いたほうが有意に大きかった.[結論]診療報酬制度下における重症者改善割合の基準に互換性が欠けている可能性が示唆された.

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  • ―離床とICU-ADの予防に着目して―
    Tomomi KUROSAWA, Saori MAGOME, Yohei NOZAWA, Naomi KAWAI, Mitsunori NA ...
    2022 Volume 12 Issue 2 Pages 73-80
    Published: 2022
    Released on J-STAGE: March 23, 2023
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    [はじめに]集中治療領域での早期リハビリテーションのエビデンスが蓄積されている.これらに基づき,挿管人工呼吸器管理中より理学療法を行い,ICU-ADを発症せずに良好な転帰を辿った2症例を報告する.[症例紹介]呼吸不全を発症した70歳代男性と,環軸椎脱臼骨折を受傷した80歳代男性であった.2症例とも15日以上の挿管人工呼吸器管理となり,ADLは全介助であった.[経過]挿管人工呼吸器管理中より理学療法を行い,安静度の範囲で離床した.2症例ともにICU-ADの発症なく,抜管と人工呼吸器離脱に至り,ADLが改善した.[結論]挿管人工呼吸器管理中より理学療法を実施することで,抜管や人工呼吸器離脱,ADL向上へ貢献できた.

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