スポーツパフォーマンス研究
Online ISSN : 2187-1787
特集号: スポーツパフォーマンス研究
15 巻, SpecialContribution2023 号
特別寄稿 2023
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
  • 竹中 健太郎
    2023 年 15 巻 SpecialContribution2023 号 p. 1-
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    スポーツパフォーマンス研究は、2009 年の創刊から今年で15 年目を迎えています。実践現場を強く 意識した本誌は、実践研究者をはじめ、多くの実践者(コーチや選手)などからも、論文投稿、閲覧し ていただけるまでに発展、充実してまいりました。その間、実践研究の定義、従来型の科学研究との違い、 あるいは査読のあり方など、推進上に立ちはだかる課題も本誌創刊から運営に携わってこられた関係者のご努力により議論と整理を重ねて改善が促され、今に至っています。その一環として当編集委員会では2018 年からEditorial が企画され、多数の気鋭な研究者や実践者にご執筆いただきましたことにより、本誌の特性や方向性はより鮮明になってまいりました。 その様な中、本誌の創設者でありスポーツパフォーマンス学会会長の福永哲夫氏より、基調論文を寄稿いただきました。 本年度は、「特別寄稿」として本論文を掲載いたします。この論文は、ご本人の20 年にも渡る身体情報 ( 体重、血圧、体調、歩数、運動など) が詳細に記載されている希少な論文です。 個のデータを重要とする点にもスポーツパフォーマンス研究の独自性がありますが、本論文は個のデー タ、また自己分析することこそが深淵な身体理解への扉になる可能性を示しています。 皆様に精読いただきたくご案内申し上げます。
  • 福永 哲夫
    2023 年 15 巻 SpecialContribution2023 号 p. 2-12
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/27
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究の目的は、元体育大学長(FT)の60 歳から80 歳までの20 年間の身体情報(体重、血圧、体調、歩数、貯筋運動等)の日間変動及び加齢変化を明らかにし、体調(関節痛や倦怠感等)と身体運動との関係を見ることである。その結果、1)精神的ストレス(配偶者死別や大学内トラブルなど)が血圧の上昇を伴う事が明らかであった。2)体重とウエスト周径囲との間には高い有意な相関関係が見られ、体重1 kg の増減はウエスト周径囲1 cm 増減を伴う事が示された。3)体重/ ウエスト周径囲比(除脂肪体重の指標)は加齢とともに減少する傾向を示したが、同年代の多くの日本人男性の平均値+ 2SDと高い値を示し、この高い除脂肪体重は日々の貯筋運動の効果によると思われた。4)64 歳~ 69 歳及び77 歳以降は関節痛等の体調不良日が少なくなったが、その理由として毎日のストレッチングの実施があげられた。5)高齢(80 歳)でも身体運動(ゴルフラウンド等)を続けられたのは、常に自らの身体情報に注意しながら実施したストレッチングや貯筋運動等、日常生活活動の工夫によるものと考えられた。
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