ROKiVA Letter
Online ISSN : 2436-7842
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選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
  • 伊藤 吹夕, 鈴木 和男
    2024 年 4 巻 1 号 p. 4-8
    発行日: 2024/04/01
    公開日: 2024/05/03
    ジャーナル フリー
     難治性疾患である血管炎症候群の1つ川崎病は大量免疫グロブリン静注療法 (IVIg療法) が有効である。しかしながら大量投与のため病因分子の特定が困難であり、かつヒトの血液を原料としていることからより安全な“人工ガンマグロブリン製剤”の開発が求められている。そこで我々の研究チームではヒトのリンパ球からIgG遺伝子フラグメントの組換え体をクローニングしライブラリーを確立、MPO-ANCA関連血管炎モデルマウスを使って低容量で治療効果のある1クローン(VasSFと命名)の選択に成功した。そしてその標的分子がApolipoproteinA2であることも突き止めた。さらに川崎病モデルマウスにも有効性を示したので報告する。
  • 名和田 彩
    2024 年 4 巻 1 号 p. 10-16
    発行日: 2024/04/01
    公開日: 2024/05/03
    ジャーナル フリー
     ループス腎炎は、全身性エリテマトーデス(SLE)に合併する腎病変で、免疫複合体の沈着により惹起される。糸球体病変が多くみられるが、尿細管間質や血管病変を伴うことも多く、その程度や病変部位は個々の患者により多種多様である。ループス腎炎の組織分類にはInternational Society of Nephrology/Renal Pathology Society (ISN/RPS)の分類(2003年、2018年改訂)が使用され、多くの施設でそのClass分類により診断・治療が決定されることから、本分類を中心に解説する。
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