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人間総合科学
Online ISSN : 2433-636X
Print ISSN : 1883-1907
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21 巻 (2021)
1 号 p. 3-
17 巻 (2017)
2 号 p. 1-
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人間総合科学大学
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研究ノート
栄養士・管理栄養士の社会的認知の現状と課題-テキストマイニング分析を用いた内容分析から-
大出 理香
2021 年 21 巻 1 号 p. 3-13
発行日: 2021/11/20
公開日: 2022/11/17
DOI
https://doi.org/10.24710/uhaskiyo.21.1_3
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管理栄養士は高い専門性が求められつつも,十分な労働条件や社会的地位が得られているとはいえない.本研究は,栄養士・管理栄養士の社会的認知の現状と課題を明らかにすることを目的とした.管理栄養士17名を対象にインタビューを行い,得られたデータをテキストマイニングKH Coderで分析した.その結果,「給食の献立を作る人」,「栄養指導のスキルが低く,医療福祉職の国家資格として認知されていない」,「口から食べる方法を理解していない」,「一般の方との接点も少なく,仕事が見えにくい」,「一人職場で自己研鑽の機会が少なく,社会貢献度が低く,他の専門職から認めてもらえない」の5クラスターが抽出された. 調査結果を踏まえた筆者の結論では,栄養士・管理栄養士は健康な生活者および他の専門職との接点が少ないこと,栄養指導のスキルが低いことが社会的認知の低い現状を招いていることが示唆された.
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(1054K)
母性看護学における母性という言説に対する一考察 ~コア・カリキュラムが提示する学修目標を包含する 看護学の見直し~
鈴木 祐子
2021 年 21 巻 1 号 p. 14-25
発行日: 2021/11/20
公開日: 2022/11/17
DOI
https://doi.org/10.24710/uhaskiyo.21.1_14
研究報告書・技術報告書
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コア・カリキュラムにむけて検討する中で母性看護学の主要概念である母性について一考した.母性という概念には様々な解釈と歴史がある.母性に関する言説の変遷とテキスト分析から問題を明確化し,バーンスティンの概念枠組みを参考に言説を構造的に分析した.女性のアイデンティティの形成に母性という言説は,ひとつの象徴としてあったと考えられ,国策として推進された側面があり,母性に関する言説は,絶対的な言説ではなく,権力関係の中で様々に編成され再生産されたこと,内容に変更があったとしても言説としてあり続けることがわかった.そして,言説は役割行動の意識形成をし,在り方を統制し,枠づけを行っていったと考えられる.母性看護学は,言説を,知識としてではなく時代の要請より変化する概念として構造的に理解・認識し,様々な場面で人々の状況を観察・判断し,状況に応じた適切な対応ができる看護実践能力を修得することを目指す.
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(925K)
わが国における看護師の就業と介護の両立に関する 研究の動向
牧野 由加里
2021 年 21 巻 1 号 p. 27-35
発行日: 2021/11/20
公開日: 2022/11/17
DOI
https://doi.org/10.24710/uhaskiyo.21.1_27
研究報告書・技術報告書
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少子高齢化の進むわが国において,介護離職は大きな問題となっている.とくにその数の不足が問題となっている看護師の介護離職は,看護師一個人の問題であると同時に一般労働者の介護離職につながる問題でもある.そこで,看護師の就業と介護の両立に関する研究の動向を整理し,今後の研究課題を明らかにすることを目的に文献検討を行った.その結果,以下のことが明らかになった.就労と介護を両立している看護師像は,40~50歳代で,交代勤務をしながら,介護保険サービスを利用し,就労と介護との葛藤を抱え,選択の狭間で揺れながら自分の親を介護している,である.就労と介護の両立支援課題として,職場の環境整備,社会資源の充実,介護が始まる前からの対策等が挙げられる.今後の研究課題として,就労と介護の両立をポジティブなものとしても捉えること,就労と看護を両立している看護師の世界観の変容や個人の体験の複雑な文脈の分析であることが見出された.
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