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クエリ検索: "あいち福祉医療専門学校"
7件中 1-7の結果を表示しています
  • *福本 久人, 田端 吉彦, 岡本 美幸, 筧 重和
    東海北陸理学療法学術大会誌
    2012年 28 巻 O-36
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/01/10
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】 近年、高校卒業後の入学生における文章読解能力や文章表現能力の低下が著しい状況がある。文章読解能力の低下により、漢字が読めない、教科書や文献の内容について理解できないことが起き、定期試験の不合格や留年、もしくは退学につながるケースも少なくない。また、臨床実習においてはレポート作成や症例報告書の作成などの機会が設けられるが、その作成に膨大な時間を費やしたり作成自体ができないこともある。このような事に対応するため、当校では入学後コラムなどを用いて文章読解能力や文章表現能力の向上を試みているので報告する。
    【方法】 対象は、理学療法学科1年生40名とした。方法は、新聞のコラムを使用して行っている。最初の段階として、コラムを書き写すことからはじめ、次に語彙調べおよび文章内容の段落分けを行わせ、コラム内容についての理解度の向上に取り組んだ。最終段階として、文章内容の要約とタイトル設定を指示した。特に文字制限は設けないものの内容の理解度および文章表現の適切化についての指導を行っている。頻度としては、週に3回より開始し5回を限度として行っている。
    【結果】 最初の文章を書き写す段階では、書き写すだけでも非常に時間がかかる学生や誤字脱字が多い学生も見られた。しかし、これは繰り返し行うことで徐々に改善が見られた。次の内容についての理解の文書化については、何を書いてよいのかわからない、コラムの書き写しになってしまう、など多くの学生が文章化できない状況であった。個別に指導を行うことで改善されていったが、問題として非常に膨大な時間を費やさないとできないことであった。内容を理解するために必要な時間、理解した内容を文章表現化するための時間は、指導を繰り返す中でも改善されないケースも見られた。
    【考察】 高校までの教育課程の中で、コラム程度の文字数であっても文章を読む機会が少ないこと、内容を理解し文章化する機会が少ないことが影響しているのではないかと考える。また、携帯電話の普及や電子メールの普及により、他者とのコミュニケーションをはかる機会が少なくなっていることも原因の1つではないかと考える。電子メールなどでは、いわゆる略語や絵文字が乱用されており、時・所・場合に応じた適切な表現や言葉をしようされることがないため、電子メールの活用によって文章表現能力の向上にはつながっていかないと考える。
    【まとめ】 今回、入学生に対し文章読解能力および文章表現能力の向上を目的に、コラム課題を実施した。文章を読む、文章を書く事を習慣化させることで、一定の改善傾向はみられた。今後の課題としては、より有効な方法へと更に検討が必要ではないかと考える。
     本発表を行うにあたり、
    あいち福祉医療専門学校
    倫理委員会の承認を得ている。
  • *池田 泰知
    東海北陸理学療法学術大会誌
    2009年 25 巻 S-20
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/04/21
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    中枢神経系疾患における体幹機能障害は、坐位時の骨盤前後傾能力を観察することで確認可能である。健常者に比し、中枢神経系疾患患者は骨盤前後傾を自在に行うことができないケースが多い。そこで、中枢神経系疾患(脳卒中患者・脳性麻痺患者)と健常者での骨盤前後傾能力を客観的に捉えることを目的に調査を行った。
    【方法】
    対象者は、脳卒中患者10名(平均年齢65.5歳)、脳性麻痺患者10名(平均年齢13.0歳)、健常者10名(平均年齢32.0歳)、男女比3:2である。対象者はベッド上端坐位(膝関節90度屈曲位、足底接地)となり、自動的に骨盤を最大に前傾・後傾し、それぞれの肢位を側面よりデジタルカメラで撮影し、上前腸骨棘と上後腸骨棘を結んだ線と垂直軸とのなす角度を求めることで、基本矢状面での最大骨盤前傾・後傾角度を計測した。計測した角度を元に、前傾角度・後傾角度・前後傾角度の中点・前後傾の差の平均値を各々求め、健常者・脳卒中患者・脳性麻痺患者で比較を行った。尚、統計的検定にはt検定を用い、有意水準を5%以下とした。
    【結果】
    骨盤の前傾角度は健常者・脳卒中・脳性麻痺の順で角度が大きく、後傾角度は有意差が認められなかった。骨盤前後傾角度の中点は、健常者・脳卒中患者に比べ脳性麻痺患者の骨盤は後傾位にあった。骨盤前後傾角度の差では、脳卒中患者は健常者・脳性麻痺患者に比べ骨盤可動範囲に制限があった。
    【考察】
    脳性麻痺患者の骨盤は端坐位において後傾位にあり自動的に前傾を行うことが困難であることが示された。脳卒中患者においても健常人に比し前傾を行いにくいことが分かる。これは、体幹深層筋群の協調した運動が脳性麻痺患者・脳卒中患者において障害されていることを示すデータであると考えられる。今後は加齢による影響も考察できるよう、検討症例数を増やしていく予定である。
  • 佐々木 正和
    日本世代間交流学会誌
    2011年 1 巻 1 号 119-124
    発行日: 2011/03/20
    公開日: 2023/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • ―とくに長軸方向の裂け目について―
    筧 重和, 木村 勝, 中野 隆
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1581
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】足の外来筋の腱は,腓骨の外果や脛骨の内果を滑車として走行を大きく変化させるため,筋の収縮力によって強く圧迫される。とくに走行距離が長く索状を呈する長・短腓骨筋腱は,機械的刺激を受けやすく変性をきたしやすい。長・短腓骨筋腱は,2カ所において同一区画,すなわち上腓骨筋支帯に被われた外果の後方,下腓骨筋支帯に被われた腓骨筋滑車(踵骨外側面の隆起部)の近傍を走行する。また,短腓骨筋腱が第5中足骨底に停止するのに対して,長腓骨筋腱は立方骨を回り込んで足底の内側に至る。したがって両筋腱の滑動距離は大きく異なり,摩擦が生じやすい。今回,外果後方と腓骨筋滑車において長・短腓骨筋腱の形状を詳細に観察し,興味深い所見を得たので報告する。【対象および方法】対象は,愛知医科大学医学部において研究・教育に供された解剖実習体3体5肢である。下伸筋支帯,上および下腓骨筋支帯を切離して長腓骨筋腱を剖出し,さらに同筋を剥離反転して短腓骨筋腱を剖出した。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は,ヘルシンキ宣言および死体解剖保存法に基づいて実施した。生前に本人の同意により篤志献体団体に入会し,研究・教育に供された解剖実習体を使用し,愛知医科大学医学部教授の指導の下に行った。
    あいち福祉医療専門学校
    倫理審査委員会の承認を得た。【結果】外果の後方において,短腓骨筋腱は,外果後面の溝および長腓骨筋腱の形状に合わせて横断面方向にU字状に弯曲し,長腓骨筋腱を包み込むような形状を呈していた。1体2肢の短腓骨筋腱において,「長軸方向の裂け目」が観察された。踵骨の腓骨筋滑車は,明瞭な隆起部としては観察できなかった。下腓骨筋支帯の一部が踵骨に付着し,長・短腓骨筋腱を隔てる結合組織性の隔壁を形成していた。そのため,下腓骨筋支帯と踵骨の間に2つの亜区画が形成され,上方の亜区画を短腓骨筋腱,下方の亜区画を長腓骨筋腱が走行していた。【考察】長・短腓骨筋腱に変性が好発する部位は,外果の後方,踵骨の腓骨筋滑車,立方骨粗面である(Burman 1934)。これらの3部位は,腱内部に線維軟骨が存在し,血液供給が乏しい部位に一致する(Petersen et al. 2000)。線維軟骨は機械的刺激に対して形成され,膠原線維の化生によって生じるが,血管を欠くため生理的な治癒能力に劣る(Benjamin & Ralphs 1998)。外果後方において,長・短腓骨筋腱は,上腓骨筋支帯を天蓋,外果を底とする‘トンネル’(fibro-osseous tunnel)を走行し,両筋腱の間に隔壁は存在しなかった。したがって,両筋腱に対する機械的圧迫は大きく,とくに骨に接する短腓骨筋腱において著明であると考えられる。また短腓骨筋腱は,長腓骨筋腱を包み込むような形状を呈していたため,長腓骨筋腱からも圧迫を受けることが示唆される。短腓骨筋腱の「長軸方向の裂け目」は,長腓骨筋腱と骨からの圧迫に対する反応性変化として線維軟骨が形成され,さらに生理的な治癒能力に劣る線維軟骨が機械的ストレスの反復によって変性することによって生じたと考えられる。外果後方における腱断裂のうち短腓骨筋腱の部分断裂が最も多く,「長軸方向の裂け目」を形態的な特徴とする(Sobel et al. 1992)。本研究において観察された「長軸方向の裂け目」は,腱断裂の素因あるいは前駆徴候である可能性が示唆される。長腓骨筋腱は,上腓骨筋支帯と短腓骨筋腱に挟まれるように走行するため,圧迫が軽減され,変性が生じにくいと考えられる。足関節内反捻挫によって上腓骨筋支帯が損傷され長・短腓骨筋腱が前方へ転位する腓骨筋腱脱臼において,短腓骨筋腱は外果に乗り上げる亜脱臼の状態を呈することが多く,前方へ完全脱臼することは少ない(福原2007)。本研究において,短腓骨筋腱は外果後面の溝および長腓骨筋腱の形状に合わせて弯曲していることが明らかになった。これは,短腓骨筋腱が亜脱臼の状態に留まりやすい理由の1つになると考えられる。踵骨の腓骨筋滑車において,長・短腓骨筋腱は大きく走行を変化させることはない。また,結合組織性の隔壁が存在し,両筋腱はそれぞれ固有の亜区画を走行していた。隔壁は,摩擦が生じやすい区画内で滑動距離が異なる腱を分離するために形成されると考えられる(中野2013)。今後,摘出した長・短腓骨筋腱の組織学的観察を行い,線維軟骨の存在について検討したい。【理学療法学研究としての意義】本研究は,「長軸方向の裂け目」などの長・短腓骨筋腱の変性が腓骨外果部の慢性痛,腱断裂,腱脱臼に関与する可能性を示唆するものである。したがって,足部疾患の病態の理解および治療の発展,とくに理学療法の発展に寄与すると考えられる。
  • 筧 重和, 中島 ともみ, 金森 雅誌
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 P3-A-0827
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】近年,ゲリラ豪雨と言われている局所的な自然災害も起き,避難を余儀なくされる場合も起きている。被災者の中には,健常人だけではなく高齢者や障がい者等,要援護者も含まれており,行政機関はもとより,福祉サービス事業所は「平時よりそれらの要援護者の生命・安全を守る事を優先に個人情報に配慮しつつ,適切な情報共有が求められている」(水上ら2012)。東日本大震災リハビリテーション支援関連10団体が作成した,緊急情報シートによれば,支援に必要とされる情報は多岐にわたっており,支援者の住所や氏名,服薬情報,移動手段,日常生活の情報だけでなく,民生委員・福祉委員・自治会長の氏名まで,個人で取得,管理,更新する事は難しいのではないかと考えられる情報も必要とされていた(里宇2012)。そこで今回我々は,デイサービス,訪問リハビリテーションの利用者を対象に,緊急時情報シートの記載を行い,その傾向と問題点について検討を行ったので報告する。【対象および方法】対象は,デイサービスおよび訪問リハビリテーション利用者より,無作為に選出した20名およびその家族とした。方法は,緊急時情報シートに現時点で記入できる部分に関してのみ実際に記入してもらう形とした。【結果と考察】今回,同意を得た20名のうち16名について回答を得ることができた。利用者本人氏名,住所,電話番号は,対象者の100%において記載されていた。しかし,携帯電話の番号は,80%の利用者においてしか記載されておらず,さらにEメールに関しては93%の利用者において記載がされていなかった。本人の情報以外の情報は,地域での福祉的な活動の一部を担っている民生委員や地域福祉委員に関して,把握していないのが約60%にものぼり,民生委員や地域福祉委員の連絡先は90%以上が把握していない状況であった。また,近隣者や親族の連絡先なども,80%以上で把握されていなかった。
  • *筧 重和, 中島 ともみ, 佐野 有香, 金森 雅誌
    東海北陸理学療法学術大会誌
    2012年 28 巻 O-52
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/01/10
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】 近年、東日本大震災や局所集中豪雨などの災害が各地区で起きている。災害に対するハザードマップの作成や避難場所の設置などについては、行政で行われている。また、社会福祉施設利用者、在宅要介護者等の安全確保策を含む防災対策の強化を行うよう、平成24年4月20日に厚生労働省(老総発0420第1号、老高発0420第1号、老振発0420第1号、老老発0420第1号)から各市町村に向けて通知がなされてもいる。この通知には、情報の一元管理と共有ができる環境を整えることが必要とあるが、そもそも、どのような情報が必要であるかは未だ検討されていない。
     そこで今回我々は、水害時の避難能力評価表の作成を試みたので報告する。
    【方法】 Barthel Index(以下BI)および機能的自立度評価法(functional independence measur以下FIM)の移動の項目をもとに、水害時の避難能力評価段階を作成した。
    【評価段階について】 評価段階については、下記のように設定した。
     自立:雨天時、傘などを使い介助や監視なしに歩行できるとともに、足関節までの水の中を歩行できる。
     部分介助:雨天時、傘などを使い介助や監視なしに歩行できるが、足関節までの水の中の歩行に関しては介助が必要。
     全介助:雨天時、傘などを使い歩行することができず、全介助が必要。
    【考察】 BIおよびFIMの評価については、天候などについての評価要素は含まれておらず、いわゆる晴天時などの状況を想定した評価表となっている。これらの評価段階に、今回我々が作成した評価段階を含めることにより、水害時の避難能力の把握ができるのではないかと考える。
    【まとめ】 我々は、第22回愛知県理学療法学術大会において、在宅訪問リハビリ利用者の避難能力について報告を行った。実際に、局所豪雨が起き避難勧告が発令された中では、ほとんどの利用者が自力では避難することができなかった。避難できない理由としては、移動能力の低下が原因であった。自宅内では歩行する能力があっても、傘をさしての歩行ができない、道が川のようになっており歩行することができない、などである。リハビリテーションの対象者の多くは、歩行能力の低下が起きている。健常人でさえ、水害時に歩行で避難することは困難な場合が多い。
     このように考えると、歩行能力の低下を起こしている場合には自力で避難することができず、逃げ遅れてしまう事も考えられる。病院を退院時や在宅訪問リハビリテーション開始時、デイケアやデイサービス利用開始時に通常の評価だけではなく、水害時の避難能力についても把握することは重要ではないかと考える。避難能力を把握する事で、私たちが直接避難介助をすることができなくても、行政などに連絡する事で対応する事は可能であるのではないかと考える。
     今回は、水害に焦点を当て評価表の作成を試みたが、いくつかの災害を想定して評価表を作成していく事は重要ではないかと考える。また、移動能力だけではなく、家屋状況や介護者の状況など総合的に評価することも検討し、更に検討していかなければならないと考える。
     本発表は、所属施設の倫理委員会の承認を得て行っている。
  • The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
    2020年 57 巻 Supplement 号 S881-S1234
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/12/01
    ジャーナル フリー
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