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クエリ検索: "かながわの橋100選"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 小西 純一, 山口 千紘, 榊原 彰
    土木史研究
    1993年 13 巻 341-348
    発行日: 1993/06/01
    公開日: 2010/06/15
    ジャーナル フリー
    長野県には鉄筋コンクリート・ローゼ桁を架設した橋が32橋ある。同形式の橋は、昭和10年代に長野県技師中島武が発案。設計して、支間28mから45mのものを6橋に架設したのがわが国最初のものであった。その後、全国各地に架設されたが、長野県では同形式の橋が好んで用いられ、数において突出している。最後のものは1968年架設である。
    この報告では、このような鉄筋コンクリート・ローゼ桁について、誕生に至った時代背景、生みの親である中島武のこと、その設計法、構造の特徴などについて述べ、さらに、戦後における長野県における同形式橋梁の建設経緯、長野県における現況と今後の課題などについて述べる。
  • 昌子 住江, 増渕 文男
    土木史研究
    1998年 18 巻 529-535
    発行日: 1998/05/01
    公開日: 2010/06/15
    ジャーナル フリー
    本研究は神奈川県内に現存する近代土本道産の現況について調査したものある。調査はアンケート対象機関として建設省、運輸省、そして県市町等から寄せられた回答をもとにしている。これらから環地調査等をふまえて遺産としての判断をおこなった。遺産の所在分布を見ると横浜市と横須賀市の県東部分、南足柄市と箱根町の県西部に大きく分けられる。横浜市には明治期に建設された港湾施設、それに関東大震災復興期の橋梁等が比較的多く残っており、横須賀市は隧道、箱根町周辺は発電施設と橋梁が多いなど地域的な特徴が見られる。県内の遺産は322件と多いため、これを2回に分けることにし、本稿では横浜市を除く県内地域204件の現況について報告する。
  • 川崎小泉橋の解体発掘調査とその考察
    伊東 孝, 石崎 正和
    土木史研究
    1993年 13 巻 69-80
    発行日: 1993/06/01
    公開日: 2010/06/15
    ジャーナル フリー
    小泉橋は、多摩川から取水する二ヶ領用水に架けられた江戸時代の石桁橋である。本橋は、明治期および昭和戦前期に、拡築・補強が行われたが、近世の石桁橋が現役で使用されていた希有の事例である。しかし、二ヶ領用水の河川改修の伴って、本橋が架け替えられることになった。そこで、橋の解体発掘調査を進めた結果、架橋に関する古文書が発見されるなど、興味深い特徴が明らかになった。その一つは、橋台壁にも橋脚を設置していること。もう一つは、太鼓落し仕上げの松丸太一本物が、橋軸方向の土台木として橋長よりも長く通されていたことである。これにより、橋全体は、松丸太基礎の上で一つの構造体を構成し、不等沈下に対しても極めて強い構造になっている。本論では、これを “一種の免震構造” と呼んだ。そのほか橋脚の瘤出し装飾、漆喰と平落釘を利用したガタ留め、新しい材料としてのセメントと丸棒の使用、江戸時代の橋普請、架橋費用を捻出した「橋山」、天保の石桁橋と明治の拡築工事の経緯など、小泉橋の構造的・歴史的特徴が明らかになった。
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