本学情報メディア学科では,2011年度から新入生全員に Apple 社の iPad2が無償貸与されることになった.iPad2は,きわめて薄く軽量なため,毎日キャンパスに持参する学生が激増した.また,使い心地の点でも,各種センサーを駆使した優れたユーザインターフェースによってノート PC より直感的に扱うことができ,学生にも好評である.これらのことにより,iPad2を代表とするタブレット PC が,大学における教育方法の質的転換をひき起こす可能性があるデバイスとの認識が高まってきた.我々が,2000年頃から取り組んでいる,「マルチメディア」を中心とした情報リテラシー教育においてもタブレット PC の活用はさけられないものと予想される.本報告では,現在 PC で行っているマルチメディア教育の一部を,タブレット PC を活用したものに置き換える案を提示した.
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