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クエリ検索: "アブラムシ"
4,192件中 1-20の結果を表示しています
  • 杉浦 清彦, 高田 肇
    日本応用動物昆虫学会誌
    1998年 42 巻 1 号 7-14
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ダンダラテントウ(以下ダンダラと略記)の被食者としての適性を,ワタ
    アブラムシ
    ,マメ
    アブラムシ
    ,モモアカ
    アブラムシ
    ,ムギヒゲナガ
    アブラムシ
    ,ジャガイモヒゲナガ
    アブラムシ
    ,ヘクソカズラヒゲナガ
    アブラムシおよびエンドウヒゲナガアブラムシ
    の7種について,15L-9D, 18°Cにおける産卵から羽化までの発育期間と生存率,蛹重,産卵前期間ならびに羽化後10日間の産卵数を指標として検討した.比較対象としてナミテントウ(以下ナミと略記)を用いた.
    ヘクソカズラヒゲナガ
    アブラムシ
    では,ダンダラ,ナミともに,供試したすべての個体が1齢幼虫期に死亡した.ダンダラについては,発育期間はマメ
    アブラムシ
    (18.0日)で最も短く,モモアカ
    アブラムシ
    (18.7日)を除く他の4種
    アブラムシ
    (20.1∼20.9日)との差は有意であった.生存率は6種(70.3∼91.3%)間に有意差はなかった.雌の蛹重はモモアカ
    アブラムシとジャガイモヒゲナガアブラムシ
    (18.4∼18.5mg)において,エンドウヒゲナガ
    アブラムシ
    (16.0mg)あるいはムギヒゲナガ
    アブラムシ
    (15.2mg)より有意に重かった.雄の蛹重は6種(12.2∼15.6mg)間に有意差はなかった.産卵前期間はマメ
    アブラムシ
    ,ジャガイモヒゲナガ
    アブラムシ
    ,ムギヒゲナガ
    アブラムシおよびモモアカアブラムシ
    (7.3∼8.0日)において,ワタ
    アブラムシ
    (11.6日)より有意に短かった.産卵数はマメ
    アブラムシ
    (172.5個)において,ワタ
    アブラムシ
    (98.8個)より有意に多かった.
    これらの結果を総合的に判断して,ダンダラの被食者としての適性は,ヘクソカズラヒゲナガ
    アブラムシ
    を除く6種については,マメ
    アブラムシとモモアカアブラムシ
    で最も高く,ジャガイモヒゲナガ
    アブラムシ
    ,ムギヒゲナガ
    アブラムシ
    ,エンドウヒゲナガ
    アブラムシ
    がこれらに次ぎ,ワタ
    アブラムシ
    で最も低いと評価した.各指標(発育期間と産卵前期間は発育率に換算)について,最大値を1としたときの相対値平均は最高のマメ
    アブラムシ
    で0.97,最低のワタ
    アブラムシ
    で0.78であるので,6種
    アブラムシ
    間の被食者としての適性の差異は比較的小さいと考えられる.ナミについても,被食者としての適性はマメ
    アブラムシとモモアカアブラムシ
    で高く,ワタ
    アブラムシ
    で比較的低いと評価でき,ダンダラと顕著な差異は認められなかった.
  • *井手 徹
    日本生態学会大会講演要旨集
    2004年 ESJ51 巻 P2-008
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/07/30
    会議録・要旨集 フリー
     カラスノエンドウやソラマメなどのマメ科植物上で同所的に見られるマメ
    アブラムシとエンドウヒゲナガアブラム
    シに対するナナホシテントウ幼虫の餌選好性について調べた。
     野外調査において、カラスノエンドウ群落上のマメ
    アブラムシ数およびエンドウヒゲナガアブラムシ
    数とそこに訪れるナナホシテントウ幼虫数の間にはともに正の相関があり、
    アブラムシ
    が多い場所にナナホシテントウ幼虫は多く訪れていた。しかしナナホシテントウ幼虫はエンドウヒゲナガ
    アブラムシが多く寄生したカラスノエンドウ群落よりもマメアブ
    ラムシ
    が多く寄生したカラスノエンドウ群落に来訪する割合が高かったことから、ナナホシテントウ幼虫はエンドウヒゲナガ
    アブラムシよりマメアブラムシ
    の方に高い選好性をもつことが示唆された。
     ナナホシテントウ幼虫の発育や成長はマメ
    アブラムシのみを与えて飼育した場合とエンドウヒゲナガアブラムシ
    のみを与えて飼育した場合でほとんど違いはみられなかった。したがって、ナナホシテントウ幼虫の餌としてマメ
    アブラムシとエンドウヒゲナガアブラムシ
    では質的な違いがないと考えられた。
     室内実験において、ナナホシテントウ幼虫の
    アブラムシ捕食成功率はマメアブラムシ
    の方が高く、また捕食数もマメ
    アブラムシ
    の方が多かった。したがって、ナナホシテントウ幼虫にとってはマメ
    アブラムシ
    の方が利用しやすい資源であると考えられた。
     またナナホシテントウ幼虫に攻撃された時、マメ
    アブラムシよりエンドウヒゲナガアブラムシ
    の方が寄主植物上から落下する個体が多かった。その結果、実験終了時まで寄主植物上に残っていた
    アブラムシ数はマメアブラムシ
    の方が多く、ナナホシテントウ幼虫はマメ
    アブラムシ
    が寄生した植物上でより長い時間滞在していた。
     以上のことから、ナナホシテントウ幼虫の餌選好性には
    アブラムシ
    の捕食効率と餌パッチの持続性が重要であることが示唆された。
  • 西 泰道
    九州病害虫研究会報
    1959年 5 巻 24-25
    発行日: 1959/10/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    1.放射性同位元素P32を用いて,モモアカ
    アブラムシ
    ,マメ
    アブラムシ
    ,ワタ
    アブラムシ
    ,キクヒメヒゲナガ
    アブラムシのダイコンモザイク病ダイコン汁液の吸汁量及び吸汁したアブラムシ
    頭数を調査すると共に,ダイコンモザイク病の伝播について実験を行つた.
    2.病植物汁液吸汁前に24時間飢餓の状態においた
    アブラムシ
    では,種々の植物上に24時間吸汗した後の
    アブラムシ
    に比して吸汁量の多いことが認められた.
    3.モモアカ
    アブラムシ
    の病ダイコン汁液吸汁頭数率は約95~100%であり,キクヒメヒゲナガ
    アブラムシ
    では約90%であつた.
    4.モモアカ
    アブラムシ
    ,マメ
    アブラムシ
    はダイコンモザイク病の伝播率が高く,ワタ
    アブラムシ
    ,キクヒメヒゲナガ
    アブラムシ
    では低率ながらダイコンモザイク病を伝播するのを認めた.
  • 山本 孝〓, 石井 正義, 勝部 利弘, 宗林 正人
    日本応用動物昆虫学会誌
    1982年 26 巻 4 号 218-223
    発行日: 1982/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1. 各種
    アブラムシ
    を用いて,キュウリからキュウリへWMVの伝搬実験を行った結果,供試27種類のうち17種類がWMVを伝搬した。このうち,ダイズ
    アブラムシ
    ,ニワトコフクレ
    アブラムシ
    ,ヘクソカズラヒゲナガ
    アブラムシ
    ,ホップイボ
    アブラムシ
    ,バラミドリ
    アブラムシ
    ,ミカンクロ
    アブラムシ
    ,タイワンヒゲナガ
    アブラムシ
    ,ゴボウヒゲナガ
    アブラムシ
    の8種類が新たにWMVの媒介虫として確認された。また,ジャガイモヒゲナガ
    アブラムシ
    ,ムギクビレ
    アブラムシ
    が媒介虫として確認されたのは本邦では最初である。
    2. マメ
    アブラムシ
    ,ワタ
    アブラムシ
    ,モモアカ
    アブラムシ
    により,キュウリとWMVの越冬植物と考えられるエンドウ,ソラマメ,ホウレンソウなどの冬作物との間でWMVの相互伝搬が認められた。また,エンドウヒゲナガ
    アブラムシ
    によりエンドウからキュウリへWMVの伝搬が認められた。
  • 菊地 修, 増田 俊雄, 宮田 將秀
    北日本病害虫研究会報
    2006年 2006 巻 57 号 198-199
    発行日: 2006/12/11
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    2005年に宮城県南部の亘理町のハウス栽培のアセロラの新梢に, 多数の
    アブラムシ
    類が発生し, 新梢の伸長阻害や落果による被害が認められた.
    アブラムシ類はワタアブラムシとマメアブラムシ
    の2種類であった.
    寄生状況は, マメ
    アブラムシがワタアブラムシ
    より多かった.
  • *井手 徹, 鈴木 信彦, 片山 昇
    日本生態学会大会講演要旨集
    2005年 ESJ52 巻 P2-144
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/17
    会議録・要旨集 フリー
     ナナホシテントウ(以下テントウ)幼虫がマメ
    アブラムシ
    (以下マメ)とエンドウヒゲナガ
    アブラムシ
    (以下ヒゲナガ)の探索に甘露を利用しているかどうか、また甘露により2種
    アブラムシ
    の選択をしているかどうかについて調べ、テントウ幼虫の採餌戦略について考察した。 
    アブラムシ
    を寄生させたソラマメと、寄生させないソラマメを用意し、テントウ4齢幼虫に選択させた場合、テントウ幼虫は
    アブラムシがいない株よりもアブラムシ
    がいた株に登る割合が多かった。このことから、テントウ幼虫は何らかの手掛かりによって
    アブラムシ
    が寄生した植物と寄生していない植物を識別している可能性が考えられた。
    アブラムシが寄生した植物の下にはアブラムシ
    が排出した甘露が大量に落ちており、甘露の有無により
    アブラムシ
    が寄生した植物を選ぶ可能性が考えられた。そこで植物と
    アブラムシ
    を取り除いて甘露のみが存在する条件下で実験を行った。その結果、テントウ幼虫が甘露の落ちていないシャーレ上の棒よりも甘露の落ちていたシャーレ上の棒に登る場合が多いことが判明した。したがって、テントウ幼虫が
    アブラムシ
    の寄生した植物の選択に甘露を利用することが示唆された。 また2種
    アブラムシ
    の甘露を選択させた場合、テントウ幼虫はヒゲナガの甘露の落ちていたシャーレ上の棒よりもマメの甘露の落ちていたシャーレ上の棒に登る場合が多かった。さらに、マメ甘露の付着したシャーレ上の棒に登る直前にマメ甘露を舐めたテントウ幼虫の割合は、ヒゲナガ甘露の付着したシャーレ上の棒に登る直前にヒゲナガ甘露を舐めた幼虫の割合より高かった。これらの結果からテントウ幼虫は
    アブラムシ
    が寄生した植物の選択だけでなく、植物に寄生した
    アブラムシ
    の種の識別に甘露を利用する可能性が示唆された。
  • 小島 誠, 新津 純一, 高橋 亘
    日本植物病理学会報
    1987年 53 巻 4 号 544-548
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    オオムギ黄萎ウイルスの1分離株(BYDV805)はムギクビレ
    アブラムシ
    で媒介されるが,トウモロコシ
    アブラムシ
    ,ムギミドリ
    アブラムシ
    ではしない。本実験で新たにムギヒゲナガ
    アブラムシ
    (Sitobion avenae)によっても永続的に媒介されることが明らかとなった。2種の
    アブラムシ
    の媒介性を比較するため,単独接種による3時間毎の継続接種試験を行なったところ,ムギクビレ
    アブラムシの方がムギヒゲナガアブラムシ
    より媒介率が高かった。また,プロビット法による虫体内潜伏期間(LP50)を測定したところ,前者は後者よりLP50も短かく,20C, 24時間の獲得吸汁の場合,前者は28.24時間,後者は31.43時間であった。
  • 駒崎 進吉, 坂神 泰輔, 是永 龍二
    日本応用動物昆虫学会誌
    1979年 23 巻 4 号 246-250
    発行日: 1979/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    アブラムシ
    類のカンキツ樹での越冬を1976年∼78年の2回にわたる越冬期について調査した。
    1. 従来カンキツ樹上への産卵が知られていたミカンクロ
    アブラムシ
    ,ユキヤナギノ
    アブラムシ
    の他に,新たにワタ
    アブラムシ
    のカンキツ樹への産卵を確認した。
    2. ワタ
    アブラムシ
    ,ユキヤナギノ
    アブラムシ
    の卵は多数発見されたが,ミカンクロ
    アブラムシ
    の卵は少なかった。
    3. これら3種の卵は翌春ふ化し,幹母が成虫となった。以後ミカンクロ
    アブラムシ
    を除く他の2種では,個体数が指数的に増加し多数の有翅虫が出現した。一方,ミカンクロ
    アブラムシ
    は第2世代を産出することなく全滅してしまった。
    4. ユキヤナギノ
    アブラムシとワタアブラムシ
    の樹あたり卵数の分布様式には違いがみられた。
    5. 越冬卵のふ化率は,3種ともほぼ同様で30∼40%の範囲であったが,ふ化幼虫の芽への定着率および芽へ定着した幼虫の成虫までの発育率には種ごとの違いがみられ,特にミカンクロ
    アブラムシ
    では両者とも低率となった。そしてミカンクロ
    アブラムシ
    の卵のうち翌春の発生源となったものは調査ほ場中にはなかった。
    6. カンキツ樹上の越冬卵から増殖したコロニーでの有翅虫の出現時期と他からの飛来開始時期との関係は,ユキヤナギノ
    アブラムシ
    では前者の方がやや早かったが,ワタ
    アブラムシ
    では後者の方が早かった。
    7. ユキヤナギノ
    アブラムシ
    では,カンキツ樹上に産まれた卵の翌春のカンキツ樹での発生に及ぼす影響が大きい可能性があるが,ワタ
    アブラムシ
    ではその及ぼす影響は小さいように思われる。
  • 菊地 修, 増田 俊雄
    北日本病害虫研究会報
    1991年 1991 巻 42 号 117-120
    発行日: 1991/11/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    秋播きソラマメに寄生するアブラムムシ類は4種見られ, 秋に多いのはマメ
    アブラムシ
    であるが, 4月になるとモモアカ
    アブラムシ
    の増加が目立った。この時期にはソラマメヒゲナガ
    アブラムシ
    も多くなったが, エンドウヒゲナガ
    アブラムシ
    は5月に僅かに見られる程度であった。ウイルスの媒介は, マメ
    アブラムシ
    , モモアカアブラムムシ, エンドウヒゲナガ
    アブラムシ
    の3種で認められ, 伝染環にシロクローバの介在があるものと推測された。
  • 菊地 修
    北日本病害虫研究会報
    1992年 1992 巻 43 号 131-132
    発行日: 1992/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    宮城県のソラマメに寄生する
    アブラムシ
    類のうち, インゲンマメ黄斑モザイクウイルスのえそ系, あるいはその近縁種を媒介するマメ
    アブラムシ
    , モモアカ
    アブラムシ
    , エンドウヒゲナガ
    アブラムシ
    の3種について, 登録薬剤に対する感受性を虫体食餌同時浸せき法で検討した結果,
    アブラムシ
    の種類によってかなりの違いが認あられた。
  • 北村 登史雄, 柏尾 具俊
    九州病害虫研究会報
    2001年 47 巻 99-102
    発行日: 2001/11/15
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    九州各地から採集したワタ
    アブラムシ
    について,キュウリ('シャープ1')の葉片を餌として25℃恒温条件で個体群増殖のパラメーターを求めた。それぞれの個体群の日あたり内的自然増加率は0.44~0.51で大きな差は認められなかった。九州各地のウリ科作物から採取したワタ
    アブラムシ
    の増殖能力には大きな変異はないと推測された。
  • 繁原 智子, 高梨 祐明, 豊島 真吾, 新井 朋徳
    北日本病害虫研究会報
    2006年 2006 巻 57 号 211-214
    発行日: 2006/12/11
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    果樹研究所リンゴ研究部の試験研究圃場 (岩手県盛岡市) において, 2004年および2005年にリンゴ台木ミッバカイドウおよびその周囲に群生するシロクローバに発生した
    アブラムシ
    類の発生消長を調べた. また
    アブラムシ
    類の寄生蜂を種または属まで同定した. ミッバカイドウにおける
    アブラムシ
    類の発生量は6月中旬にピークとなり, 主要5種のうちユキヤナギ
    アブラムシ
    の発生量が最も多かった. シロクローバでは. Acyrthosiphon属の種およびマメ
    アブラムシ
    が発生した. 寄生蜂の属構成は
    アブラムシ
    の種間ならびにミッバカイドウとシロクローバの間で顕著に異なった. ユキヤナギ
    アブラムシ
    の寄生蜂として
  • 小野寺 鶴将, 田縁 勝洋, 鳥越 昌隆
    北日本病害虫研究会報
    2010年 2010 巻 61 号 197-200
    発行日: 2010/12/28
    公開日: 2017/12/15
    ジャーナル フリー

    北海道十勝地方のナガイモほ場において,ヤマノイモえそモザイクウイルス(CYMNV)の感染時期を調査した.その結果,感染は萌芽期以降の生育全期間を通じて起こり,9 月以降の感染頻度も高かった.また,生育期間を通してCYNMV を媒介する

    アブラムシ
    類の発生状況を調査したところ,ジャガイモヒゲナガ
    アブラムシ
    は6~7 月に多く,ワタ
    アブラムシ
    は7 月および9 月以降に多く認められた.以上のことから,当地方においてCYNMV の媒介に関与する主要な
    アブラムシ類はジャガイモヒゲナガアブラムシおよびワタアブラムシ
    の2 種であると推測した.

  • 由崎 俊道
    日本植物病理学会報
    1980年 46 巻 4 号 464-470
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    タバコモザイクウイルス(TMV)に感染した植物あるいは純化TMVを膜ごしに与えた
    アブラムシ
    にべントナイト懸濁液を加えて磨砕し, Nicotiana glutinosa L.に接種することによって,一頭の
    アブラムシ
    体内の感染性TMVを検出することができた。TMV-RNAを与えた
    アブラムシ
    から,この方法によって感染性のあるTMV-RNAを検出することはできなかった。TMVを獲得させた
    アブラムシ
    を15%の蔗糖を含む0.02Mの燐酸緩衝液を膜ごしに吸汁させて飼育した場合には,
    アブラムシ
    体内の感染性TMVは3あるいは4日後に認められなくなった。
    アブラムシ
    体内の感染性TMVの大部分はhoneydew中に放出されるが,口針から蔗糖液あるいは植物のdiskへは放出されなかった。死んだ
    アブラムシ
    体内のTMV活性は,それらの
    アブラムシ
    を室温に保つことによって徐々に減退した。このことは
    アブラムシ
    体内においてTMVが不活性化されるものと考えられる。
  • ナタネ圃場における食〓性昆虫およびクモ類について
    奥野 孝夫
    関西病虫害研究会報
    1964年 6 巻 1-8
    発行日: 1964/02/01
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    ナタネ圃場内で毎年大発生をくりかえす
    アブラムシ
    類につき, これらの
    アブラムシ
    類個体数変動に大きく関与していると考えられる食〓性昆虫およびクモ類の群集構成ならびに群集の時期的変遷について調査を行ない, さらにこれらの捕食虫の捕食能力を推定し,
    アブラムシ
    類の発生消長との関係を調査した.
    ナタネ圃場内に発生する
    アブラムシ類は大部分ダイコンアブラムシ
    で,モモアカ
    アブラムシとニセダイコンアブラムシ
    が極めてLow populationで存在しており, これらの
    アブラムシ
    類個体数は5月10日の調査で最高に達していた.
    アブラムシ
    類群集中に構成される捕食虫は11種の構成種からなり, 種類数ではヒラタアブ類が最も多く, 個体数ではナナホシテントウ幼虫が最も多い. 時期的には,
    アブラムシ
    類の個体数が最高に達した後, 捕食相構成種の総個体数が最高に達し, その後捕食相の構成種が最も多くなる. またこれらの群集形態は
    アブラムシ類個体数の増大を示していて発生おう盛なアブラムシ
    群集中に構成されている捕食虫群集は単純形態を示し, 衰弱してゆく
    アブラムシ
    群集中に構成されている捕食虫群集は, 前者に比し複雑な形態を示すことが元村の等比級数の法則(1932)によつて明らかにされた. そしてこれらが
    アブラムシ
    類の発生消長など時期の経過にしたがつて, 漸次単純形態から複雑な形態へと移行するようである.
    さらに小林(1961)の水田におけるクモ類のウンカ・ヨコバイ類捕食能力推定式によって, 種々の環境条件の働き合つているナタネ圃揚での捕食虫による捕食能力を推定した結果全捕食能力は, 捕食虫個体数の最も多い5月15日に最高に達し, テントウムシ類はヒラタアブ類の約6倍の捕食能力を有し, なかでもナナホシテントウ成・幼虫が最も多く, ナタネ圃揚内ではこれらの有益性は極めて高いことが推測された. また捕食虫群集と
    アブラムシ
    類の発生消長とは極めて密接な関係を示し,
    アブラムシ
    類発生消長の比較的後期において, 捕食虫による捕食能力が
    アブラムシ
    類の個体数より大になることが見受けられた.
  • 第1報福島県におけるリンゴクビレアブラムシの発生実態
    阿部 喜充, 岡部 陽子, 佐藤 力郎, 佐々木 正剛
    北日本病害虫研究会報
    1995年 1995 巻 46 号 173-174
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    福島県の県北地方のりんご園で, 1990年からリンゴクビレ
    アブラムシ
    の発生が開花期から落花後20日にかけて見られるようになり, 以降同時期に多発が続いている。この原因を明らかにし, 防除対策を確立するたあに,
    アブラムシ
    の越冬卵の種類および密度, 卵のふ化時期および開花期に見られる
    アブラムシ
    の種類と密度を調査した。その結果, 越冬卵のほとんどがリンゴクビレ
    アブラムシ
    であり, この密度が本県でみられるリンゴコブ
    アブラムシ
    などの卵密度と比較して異常に高いことが開花期のリンゴクビレ
    アブラムシ
    の多発を招いていると推察された。
  • 松本 嘉幸
    昆蟲.ニューシリーズ
    2019年 22 巻 3 号 122-124
    発行日: 2019/09/25
    公開日: 2021/09/25
    ジャーナル フリー
  • III. サトウキビ圃場への有翅アブラムシ類の飛来とサトウキビモザイクウイルス病発生の関係
    瀬戸口 脩, 牟田 辰朗
    日本応用動物昆虫学会誌
    1993年 37 巻 1 号 11-16
    発行日: 1993/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    鹿児島県奄美大島において,1986年から1年間,サトウキビ圃場における有翅
    アブラムシ
    類の飛来状況とサトウキビモザイクウイルス病の発生の関係を調査した。また,1989年の11∼12月に,生育ステージの異なるサトウキビ圃場における
    アブラムシ
    類の飛来量を調査した。
    1) 有翅
    アブラムシ
    類の飛来ピーク時期は,春(4∼6月)と秋(10∼11月)で,本ウイルス病の媒介
    アブラムシ
    類もこのころ多く,主な媒介
    アブラムシ類としてニセダイコンアブラムシ
    ,ワタ
    アブラムシ
    など4種が確認された。
    2) サトウキビモザイクウイルスのおもな感染時期と
    アブラムシ
    類の飛来ピーク時期とはよく一致した。また,サトウキビの生育ステージが高い圃場は低い圃場より
    アブラムシ
    類の飛来量が少ない傾向が認められ,ウイルス感染率に影響していると考えられた。
    3) 5月にサトウキビを植え付けた場合,本ウイルス病の発生を最少限に留めることができた。
  • 安部 順一朗, 光永 貴之, 熊倉 裕史, 矢野 栄二
    日本応用動物昆虫学会誌
    2011年 55 巻 4 号 227-239
    発行日: 2011/11/25
    公開日: 2011/12/10
    ジャーナル フリー
    特に盛暑期での利用を想定したショクガタマバエ等の
    アブラムシ
    捕食性天敵を用いたバンカー法の代替餌としての有用性を評価するため,ソルガムあるいはオオムギを餌として飼育した4種の
    アブラムシ
    ,トウモロコシ
    アブラムシ
    ,ヒエノ
    アブラムシ
    ,ムギクビレ
    アブラムシ
    ,ムギミドリ
    アブラムシ
    の内的自然増加率を比較した.15℃,20℃,25℃,30℃の4種恒温条件下において2種の寄主植物の葉片上で飼育した各
    アブラムシ
    の生存曲線,全生存期間,生涯産仔数を調査し,これらをもとに内的自然増加率を算出した.ソルガムの葉片で飼育した場合,すべての温度条件下で4種のうちヒエノ
    アブラムシ
    の内的自然増加率が最も高かった.オオムギの葉片で飼育した場合,20℃,25℃,30℃の条件下でムギミドリ
    アブラムシ
    の内的自然増加率が最も高かった.以上のデータから,バンカー植物としてソルガム,代替餌としてヒエノ
    アブラムシ
    の組み合わせが盛暑期に利用するバンカー法に適していると考えられた.得られた結果に基づき,施設栽培でのこれらのバンカー植物,代替餌の有効性を考察した.
  • 菊地 修
    北日本病害虫研究会報
    1993年 1993 巻 44 号 161-163
    発行日: 1993/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    日本産
    アブラムシ
    の有翅型の検索表は少なく, 有翅
    アブラムシ
    類の検索に不便をきたしていたので, 害虫として重要な種を含むAphis属の有翅
    アブラムシ
    類主要種23種の検索表を作成した。
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