1962年夏カナダのN. Bartlettが最初のキセノン化合物“XePtF
6”の生成を報告して以来,希ガス化合物に関する研究はアメリカの
アルゴンヌ国立研究所
のグループを中心に,多くの研究者によって精力的に遂行され,興味ある業績が蓄積されてきた.ここでは希ガス化合物の製法,性質,反応などをできるだけ簡素にまとめて紹介したいと思う.また次回にはわれわれの研究室で行なわれたfission xenonを利用するキセノンの溶媒抽出に関する研究,および関根達也らによるラドンの溶媒抽出に関する研究を述べ,希ガスの溶媒抽出の解説としたい.
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